CIAの調査員と一般人が見ている情報の95%は一緒だとされています。また、雇われている方と、私たちのようなアントレプレナーや経営者が見ている情報の99%は一緒だとされます。
情報の最大公倍数はそうだと思いますが、そもそもの情報量で言えば、収入が多い人のほうが有益な情報を手に入れている可能性が高いです。
ただ、その情報量にも壁があるのをご存知でしょうか。それは、アウトプット先としての収入源が1つ(多くても2つ)に限定されているからです。簡単な図で解説してみます。
収入が少ない時、普段耳から入ってくる情報の質は悪いのですが、正確に言うと「どういうアンテナを立てていれば良いか分かっていない」ので、情報が頭の中をスルーします。フィルターがないので、「あっこれか」という気付きがゼロ。
よし、頑張って収入を増やそう!と思い、朝活をしたり、有料コミュニティに参加したり…そうすると、アンテナが少し大きくなって入ってくる情報の量もそこそこ増えます。その量に応じて、「良さそうな情報」もそこそこ入ってきます。でも、まだ「良さそうな情報」と「本当に良い情報」の区別がつかない状況です。
どんどん頑張っていくと、アンテナが大きくなっていきます。数年かかります。その大きさに応じて情報量も増え、ソースも拡大し、それに応じて「良さそうな情報」も増えてきます。でもまだ、「本当に良い情報」の見極めは出来ません。
ここで要注意なのは、このアンテナが大きな人はちょっとした付け焼き刃のエビデンスを信じて、陰謀論信者になりやすいことです。そういう人がまことしやかに情報を拡散し、特に日本人に蔓延させると、バズらせやすい。
そこを脱するとどうなるのか、アンテナを大きくし続けることしかないのか、と疑問に思う人がほとんどだと思いますので、図に起こしてみました。あえて簡潔にしてます。
例えば、体は1つしかありませんので、どこかに就職したら他の企業で働くことは出来ません。今は複業(副業)をしている人も多いので、収入源が2つある人もいます。でも仕事以外の情報でピンと来ることはありません。
私の例で大変恐縮ですが、例えばDNAに関しては中国での事業ライツを持っています。某AI開発企業の株主でもあり、スリランカのIT企業の株主でもあります。フィリピンの開発会社のオーナーでもあります。その他、投資(株・コモディティ・不動産・BTC・積立)は趣味でやってます。関わる業界はすべてバラバラなので、本当に多くの情報が入ってきます。それを即座に仕分けるフィルターが必要です。
✅業界がバラバラ→カテゴリー毎にアンテナが立つ
✅情報が多い→インプットする前にフィルターにかける
✅情報の質が高い→直感力が鍛えられる
✅アウトプット先が多い→引き出しが掛け算になる
このステージに来ると、情報貧乏にならないどころか、情報の波に飲み込まれることはほぼありません。一番厄介なのは人です。人が持ってくる情報には感情が乗るので、感情的に判断すると失敗することもあります。もちろん、人が持ってくる情報に素晴らしいご縁があることは間違い有りません。その仕分けが鍵です。
投資の素晴らしいところは、自分の好きな業界にアンテナを立てられることです。当然、稼ぐことが目的になるのですが、ビギナーズラックで稼げることもあります。ただ、相場を作ることは出来ません。どういう流れなのか、報道される情報の根本的な意味は何なのかを見極めるフィルターは、研ぎ澄ませておく必要があります。
1つ、良い事例を。
欧米メディアに洗脳されやすい日本人は、「ジャック・マー行方不明!」「やっぱり共産党はえげつない」「アリババはもう駄目だ」という反応。脳が直流なので、99%がそうなります。前述の通りです。
日本人がいかにファイブアイズの情報ソースの中にどっぷり浸かっているか。それがが分かる記事を紹介します。浦上さんの記事です。
本質は別にあることを、浦上さんが書いてます。日本人は英語も分かりませんし、中国語も分かりません。そうすると、英語の記事の裏を取ることも出来ず、中国でどう議論されているかも分からず、結果的に英語の記事を翻訳しただけの日本語の記事や投稿を信じるしかないのです。
極端な一方向です。
早くそこから抜け出さないと、情報のフィルターは完成しません。フィルタリングが終わった後で、中国がどうの、アメリカがどうの、と判断するのは良いと思います。収益化の踏み台にされている日本を客観的に見て、健康的ではないなと思うのです。
私がほぼFacebookを見なくなった理由です。
ここに書いた通りに勉強してみてください。きっと数年後、書いてある意味がもっと分かると思います。