まだ配信している人がいないと思いましたので、2020年のアリババの業績についての記事を載せておきたいと思います。
これを見ると…下落しまくったアリババ株が週明けにリバウンドして、Bullishになるのかな…と思ったり思わなかったり(後述します)。
まずはリンクを。
英語が分かる方は原文を読んでもらいたいのですが、要約するとこんな感じです。
✅2020年の総取引額:前年比101%アップ
✅100以上の国と地域:前年比100%以上の成長
✅アリババにとって最大の市場:米国、英国、オーストラリア
既に時価総額も世界7位(中国で1位)の企業が、さらに取引額を倍に出来るって…普通に考えて物凄くないですか…What a hyper-growth company.
Source:• Biggest companies in the world by market cap 2020 | Statista
皮肉なことに、中国系企業の締め出しを画策しているFive Eyesのアングロサクソン国、米・英・豪がアリババにとって世界トップ3の市場だそうで…(笑)
人々にとって、どの国の企業であれ政治的な駆け引きは全く関係ないようですね。
以前から書いてきたことの証明にもなりますが、アメリカの対中デカップリング政策が、結果的に中国にメリットがあることが投資面でも明らかになりつつあります。
これについては、イギリス・オックスフォードエコノミクスが新たな分析を発表しています。
✅米国の対中輸出業界は米国に120万の雇用をもたらしている
✅中国企業は19万7000人の米国人を雇用
✅中米貿易摩擦が続けば、米国で2022年には73万2000人が、2025年にはさらに32万人が雇用を失う
✅今後5年間、米国の国内総生産(GDP)は1兆6000億ドル縮小する
オックスフォードエコノミクスは、日本語でもハイライトを配信したり、有益な情報も多いです。中国側の分析ではなく、イギリスの調査機関ですから、面白い分析だと思います。
みんな仲良くしたほうが、自国のためなんですけどね…日本然り。
前述のリンク元は中国網という中国のメディアなのですが、彼らの賢いところは、中国国内のソースではなく、Five Eyesのソースを引用しながら客観的な記事を書くところです。日本やアメリカのメディアも、もう少し見習えばまともな記事が書けるようになると思うのですが…
もう1つ、ついでに…
こちらはイランのメディアですが、ソースはワシントン・ポストです。アメリカ自国のメディアを引用して、ソースの信用性を高めているわけです。アメリカはやりませんよね。なぜなら、不都合を証明してしまうからです。
日本人はこういうアメリカの記事を見ても、「アメリカ極悪じゃん」と思わないほど、ソースや思考が偏っていると思います。私も以前はそうでした。
今はなるべく多言語のソースを見るようにしています。大事なニュースについては、幾つかの記事を検証します。で、ここで大事なことを1つ。最初に引用したアリババの記事については、肝心なアリババ自身のプレスリリースが見当たらないので、話半分でお願い致します。ソースがあればまた載せたいな、と。
こういう見方が、バランス感覚だと思っています。
尚、アメリカの戦略については以前noteにまとめましたので、ご参考まで。