昨年もnoteで書きましたが、中国企業が伸びれば伸びるほど、中国が発展すれば発展するほど、膿出しが必要になります。自浄作用が働きます。これは自然の摂理のようなもの。
アント・グループの上場延期もそうですし、バイトダンスがテンセントを提訴したのもそうです。
膿出しは、伸びている時にやったほうが良いと思っています。どんどん出すべき。正直、中国ではまだまだグローバルスタンダードに至らない部分が多いので、グローバル企業が真のグローバル企業となるべく内から叩き、外から叩かれ、この10年でどう変われるかですね。アメリカとのプロパガンダ合戦なんかも、止めるべき。
昨日は、バイトダンスに訴えられたテンセントが21.57%の株式を保有する快手(Kuaishou)が、こっそりIPOしました。バイトダンスのDouyinとしては競合に当たります。バチバチですね。
<KAZUMATOME>
✅快手は中国版TikTok・抖音(douyin)の競合として知られている
✅2011年創立、2016年にリリースした抖音よりも先
✅2019年の平均月間MAUは3億3000万人、地方ユーザーが多い
✅2020年1~11月売上:525億元(約8446億円)、営業損失94億元(約1531億円)
✅2020年1~11月粗利益:209億元(約3362億円)、粗利率は39.9%
✅株主:テンセント21.57%、宿華(創業者)12.65%、バイドゥ3.78%
IPO公開価格は115HKD(1,563円)で、初値は338HKD(4,594円)でした。
昨日、IPO後の株価の動きを見てました。私も購入しましたが、終値は300HKDでした。赤字経営が続いているので、期待値込みの価格でしょうけど…高いなぁという印象。アリババが258HKDですからね。
決済しよう(笑) 。
ユーザー数が多くても、ユニークなキャッシュポイントが無いとダメだと思います。先日酷評?したClubhouseもそうですが、参加者の金儲けツールになってバズらせるスタイルは今後どうなんでしょう。今週もDOGEコインが高騰しましたが、アプリを使う人が有名であればあるほど、大衆の行動を良くも悪くも扇動することになります。コンプライアンスはどうなの?それでバズってインフルエンサーフィーをもらえるってどうなの?という、モラル的なところに行き着いてしまう。10兆円のバリエーションを活用してファンドレイズし、それをインフルエンサーにバラマキ、赤字倒産でも良いことになってしまう。ある意味、富の再分配?なんですかね。
トランプの任期中に多くの人が理解したと思ったのですが…Redditが投資家蜂起を起こし、ClubhouseでDOGEが狂い上げさせられ、テクノロジーの在り方自体が問われる気がします。熱狂の中にいると、そういうことがどうでも良くなってしまう。
まぁ…私は割り切って見ているので、心まで奪われることはありません。もちろん、まともな使い方をしている人はたくさんいると思ってますが、「儲けゾーン」と「出会いゾーン」があったほうがバズりやすいのは間違い有りません。
私が経営者に全く向いてないのは、そういうことが嫌いだからです。その点、アントレプレナーは自由ですね。取れるリスクだけ取っていれば良いので。
いやはや、古い考え方の人間には、現代は疲れることが多いです(笑)。私も長野の秘湯あたりで、浄化が必要です。あの洞窟の温泉、また行きたいなぁ…
<あとがき>
浦上さんも記事を書いてましたので、ご参考まで。