上海で開催されたモーターショー2021。大注目・NIOの2nd Generation Battery SwapStationがお披露目されました。
ビジュアル的には下記の動画が最も分かりやすい。
私は鍵を握っているのはBattery Swapという概念のバッテリー政策だと思います。このStationをSinopecと共同で設置していける強みを握ったNIOは、他社を1枚も2枚も出し抜いた。なぜなら、EVオーナーの一番の心配は「いつでもどこでも充電できるのか」ということに尽きるからです。
ハードとしての車体は二の次で、バッテリーの選択肢(価格含め)と、ソフト。この2点です。
野心的なPower Cloudも、ユーザーのことを考えたプログラム。
ぶっちゃけ、車体(ハード)はどうでも良くなりました。こだわる必要性はほぼ無くなった。だから他業種からの参入が相次いでいるのですが、そこにゴリゴリの20世紀型製造業が入ってこない理由がここにあります。
そしてNOMIの存在。
ここまで用意出来る企業って、なかなか無いです。バッテリーインフラに加え、AIのインフラ、そこに走行データ、続けられる最適化と進化。さらに、全固体電池。
2021年に入ってから、テック企業の株価が下落してきましたが、NIOも漏れなく下落の波にさらされていました。確かに、以前記事に書いた通り期待込みの株価になっていたと思います。
その株価もトリプルボトムを形成、ここから上昇すると見ています。
当面のターゲットは60ドルでしょうね。ただ、現状だと少し時間はかかると思います。半導体の需給状況を見つつ、生産台数を増やして行くはず。Hefeiの新工場建設も(まだ噂ですが)、デベロッパーが決まって着工開始となると見ています。
将来的に、NIOのバッテリー規格を他社が採用することになれば、NIOのキャッシュポイントは増えます。そうすることで他社は、SinopecのNIO EV Stationを利用出来る。新たな投資が不要になる。そうなると勝負はソフト(AI)とアプリ(コミュニティ含む)になるのですが、NIOは既にそれを構築している。
期待しちゃいますよね。もちろん、株は30ドル台で拾ってます。現在41ドル、果たして。