ZUUMA|直感投資と戯言

直感投資家。チャートも見ますが時事ネタ等から直感で動くスタイルです。記事は話半分以下でお読みください。キングダムの考察はnoteで更新中。https://note.com/kazugaga

米中問題|Building or Bombing

米国による対中デカップリング

民間レベルでは相互経済活動が止まることはありませんが、政府レベルでは、米国の対中デカップリングが本当に酷い状況にあります。米国は政権が変わっても同じことをやってます。

 

…と言っても、ほとんどの日本人は中国政府が海洋における傍若無人な振る舞いをしたり、台湾に対する取り締まりをしている「悪」としか映らないでしょうね。日本や台湾の裏に、米国がいるというのを忘れてはなりません。

 

中国は、日本が第二次世界大戦で欧米列強に立ち向かったのと同じように、今米国に立ち向かっています。活字では伝わりにくいので、アラスカで開催された米中外交トップ会談の動画をまずご覧ください。

 

streamable.com

 

実際、多くの国の人々が、アラスカ会談での中国の態度に称賛を贈りました。そして米国は、会談の旗色が悪いと分かると、会場から記者を追い出したのです。中国側代表団が言ったことが図星過ぎたのでしょう。

 

日本は原子爆弾を投下された結果、米国に屈したわけですが、中国は米国が仕掛ける経済戦争に対して、はっきりと対面で、しかも理路整然とあるべき姿を主張しています。この動画を見た方は、それでも米国だけが世界の正義だと思われますか?このようにハッキリ米国に物申すことが出来る国は、きっと中国とロシアくらいでしょう。日本は可愛い子犬です。

 

何度も何度も書いてきたのですが、大事なのでもう一度書きます。中国が100%の正義と言いたいわけではありません。日本では、米国が正義で中国やロシア、イランは悪だという「メディアの報じ方」に問題があるのを、日本人が気づかないままでいるのがダメなのです。

 

日本がアジアにおいて、欧米列強に支配・搾取されない理想を掲げた行動(戦争)・結果(敗戦)はダメだったとしても、現代人はその理念すら捨ててしまったのでしょうか。

 

 

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これは米中のやってきたことを揶揄する画像です。世界中の人々が、この2ヶ国が実際に何をやってきたのか、今何をやっているのかに気づいてきています。これは私の感覚ですが、日本語以外の言語を使わない人が多い日本は、米国の正義を盲信している人が最も多いアジアの国かもしれません。

 

過去の戦争を賛美するわけではなく、米国がやってきた制裁・破壊・再生(犬に仕立てる)のプロセスを、学んでみてはいかがでしょうか。

 

ポンペオが大騒ぎしたウイグルのジェノサイド問題。中国でのオリンピックが開催されるまで、米国とカナダはずっと騒ぎ続けるでしょう。

investmax.hatenablog.com

 

話をアラスカに戻します。

 

アントニー・ブリケンはビン・ラディン殺害を称賛し、米国が戦争に加担することを推し進めてきた張本人です。また、他国の反政府組織に武器を提供することも加速させ、結果的に紛争と殺戮を増やしている張本人でもあります。

 

もう、武器は不要です。人を殺戮するための道具を作る必要はない。銃の規制すら出来ない国が、他国の安全保障に首を突っ込むべきではない。

 

そういうスタンスで、改めて日本で配信されているアラスカ会談の内容を読むと見えてくるものがあると思います。

 

www.nikkei.com

 

中国の国家統制は、一朝一夕で作り上げたものではありません。長い殺し合い・奪い合いの歴史の中で紡ぎ出してきた。たった数百人の蜂起によって国家が倒された経験を、米国は体験したことがありません。また、たった数百人による扇動が、お金とSNSを使い、いとも簡単に生み出される危険性も中国は理解しています。その国に対して、外国が国家安全保障を飛び越えて人権云々を持ち出すことは、お門違いになるのです。中国が「内政干渉だ」と言っているのは、このことです。

 

その統べ方が良いか悪いかはおいといて、そういう国なのです。それを無視して、米国式の正義を押し付けて奴隷国家に貶めるやり方を、米国はやめるべき。実際、炭疽菌事件の時もそうでしたが、この動きに加担するのは大手メディアです。証拠は不要で、「そういう風潮」を作り出すことが目的です。

 

日本は、日中共同声明を反故にした菅首相の大失態すら報じません。

 

investmax.hatenablog.com

 

上から目線で失礼なのは承知してますが、戦争を知らない世代は、メディアに流されることなく、もう少し歴史を学ぶ努力をしたほうが良いです。私は米中双方で創業し、両国に長く滞在し、どちらの状況も一般の方よりは知っていると思っています。どちらの国も人も好きですが、米国政府のやり方は嫌いです。中国は意図的に人を殺めて他国を統べようとは少しも思ってません。

 

日本は米国にあれだけやられた国なのに。教育とメディアは怖いと思います。三木谷さんも理不尽に負けず頑張ってください。

 

ワクチンを独り占めしてきた米国が、今から提供出来る国は限られます。同盟国に無理やり提供するのがやっとでしょうね。

 

下記は中国が今まで提供してきたワクチンマップです。

 

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米国・カナダ・ロシア・中国・EUを除外して考えると、米国が影響を与えられる国はほとんどありません。日本は米国に命じられて台湾にワクチンを提供する決定をしましたが、五輪が開催される日本において、まだまだワクチンを接種してない人が多数いるのになぜでしょう。言ってることとやってることが一致してないのは国民も気づいてます。菅首相は本当にどうしようもありません。

 

 

最後に

投資が好きな方も読む可能性があるので、最後に付け加えておきます。

 

米国の正義が押し付けがましいものだとしても、投資の主戦場が米国であることは当分揺らぎません。なぜなら、多くのファンドが米ドル建てであり、投資先が米国である、投資会社も米国である、というのがその理由の1つです。

 

どこかの時点で、米ドル覇権が弱まり、中国14億人の中国企業投資ブームが発生すれば、CAP的に中国が上回る可能性がありますが、近い将来ではないでしょう。そこを見誤り中国企業に肩入れし過ぎますと、米国のデカップリング政策によって含み損を抱えてしまう可能性が出てきます。

 

間違いなく、経済覇権とテクノロジー覇権は、中国が握るでしょう。それと投資ポートフォリオを混同してしまわないように。