ドルコスト平均法、死す
衝撃の事実を書きます。
皆さんは積立投資をしてますでしょうか?以前も書いたかもしれませんが、私は合計3本の積立をしています。
通貨/積立対象/口座保有先/契約開始月
①米ドル建て/S&P500/海外金融機関/2011年8月
②米ドル建て/ファンド複数/海外金融機関/2012年4月
③円建て/S&P500/楽天証券/2019年7月
今回書きたいのは、①と③です。
10年前の決断
①は開始から約10年です。これほど長く、米ドル建ての積立投資をやっている人はほとんどいないと思います。10年前に、ドルコスト平均法を使い、通貨分散を目的として、かつ海外で運用可能な積立を探して苦労して開始しました。
そんな甲斐もあってか、10年間の利回りが本日現在+32.97%となっています。年換算すると、3%以上の利回り。日本の銀行の普通預金金利の1500倍です。
米ドル建てなので、積立期間のドル円平均レートを調べようと思いました。上手く行っていれば、解約時に為替益が出るからです。逆に為替損の可能性もあるのですが…
そこで長期間のドル円平均レートを調べようとしたところ、OANDAでもXeでも調べることが出来ませんでした。以前は無料だったと思うのですが…現在は有料の模様。便宜的に月の平均レートを契約期間分出してみました。
それがこちら。
契約月~現在までの平均レートが1ドル=104.621円です。今日のレートが110.45円なので、今日利確すれば為替益は+5.57%ということになります。運用益と合わせると、トータルで+38.5%になります。
当然、手数料が差し引かれてますので、その結果となります。
つみたてNISAの経過と比較
一方、③のつみたてNISAは開始からまだ1年10か月なのですが、①と同様にS&P500に積み立てています。
その経過がこちら…
ナニコレ珍百景ですね。10年間のパフォーマンスと大差ない。というか、為替益が無かったらパフォーマンスが一緒って、どういうことでしょうか(笑)。
積立期間が違うのでパフォーマンスも違うのは理解出来ます。ただ、この10年の努力を率だけで見るとはるかに凌駕してしまっている非課税・つみたてNISAを、やらない理由は無かったわけです。
チャートを見れば、10年前の決断も決して間違いではありませんでした。
これは個人的な考えですが、現時点においては、ドルコスト平均法のメリットを外貨建ての積立で享受する意味はほとんど無く、ファーストチョイスとして積立NISAを選択することは理に適ってます。非課税ですし。
その上で、積立投資対象の分散を行ったり、さらに上限金額に関係なく積立をしていきたい、という場合においては、積立NISA以外の選択肢も視野に入ってきます。積立NISAをやってない方に、ハッキリ言います。
さっさとやりなさい。
20歳以上のつみたてNISA契約率は、たったの3%しかないんですよ。カオス的低さ。中学生から金融教育やらないと駄目ですね。
あと、これは使いたい人がいるかどうか分かりませんが、2011年以降のドル円平均レートを載せておきます。
最後に。
誤解のないように書いておきますが、つみたてNISAでやっていることはドルコスト平均法なので、手数料をかけてまで外貨建ての積立商品にこだわる必要が全く無かった、ということを言いたいだけです。10年やってきた積立は当然非課税ではないので、税金払ったらつみたてNISAのほうが断然良いということになります。オワッタ。