EVの最大の問題点を解決する、新しいEV銘柄
EVの登場には、環境への大きな負担が伴います。リチウムイオン電池の寿命は限られているため、交換が必要。環境問題として解決しなければならない課題であることは間違いありません。
そこで注目しているのが、2016年設立のLi-Cycle Holdings(NYSE:LICY)です。名前だけを見て、「あっ、Li Autoと関係が?」と思った方は、中国EVマニア度100です。全く関係ありません。
北米最大のバッテリーリサイクル企業です。スポークでバッテリーを分解し、ハブでバッテリーからリチウム、コバルト、ニッケル、マンガンを回収して、回収物をバッテリーメーカーに送り返すというビジネスモデル。
<ポイント>
✅2017年、オンタリオ州で最初のSpoke施設を稼働
✅2020年、ニューヨーク州ロチェスターに2つ目の施設を開設
✅2022年初めには、アリゾナ州にある3番目のスポーク施設が稼働予定
✅そこでは年間1万トンのリチウムイオン電池のリサイクルが可能(既存容量の2倍)
✅需要増に備え、アラバマ州に4つ目のスポークを計画
✅2025年には、スポークで年間10万トン、ハブで年間22~24万トンの処理能力を見込む
✅今四半期、Li-Cycle社は14社の新規顧客を獲得し、総顧客数は70社
✅売上高は前年同期比840%増の170万ドルに達した
✅今はアーリーステージの赤字企業
株価です。
昨日、+6.67%でした。
個人的には、ここから2~4倍が狙えるマルチバガー株だと思っています。赤字を抱えているということは念頭におきつつ。マーケットにクラッシュが起きる可能性があるので、買うとすれば2022年夏以降かな、と。
EVマーケットの本丸は中国だと思ってるので、中国におけるバッテリー政策は要注目です。NIOがBaas(Battery As A Service)を採用していることから、仮にリチウムバッテリーをNIOが再利用することになるとすれば、中国国内でバッテリーリサイクル企業が設立されてもおかしくはないのですが…
下記、ご参考。
CATLやNIOが出資してリサイクル企業を立ち上げたら、上場時には買いたいほどです。政府お墨付きになるはず。現時点ではちょっと情報がないというか、中国のEVが群雄割拠ということもあり、不明です。どなたか情報お持ちでしたらこっそり教えてくださいませ。
国の大方針としては、カーボンニュートラルの目標はブレてないと思いますので、EV普及を後押ししつつ、環境問題への配慮も絶対視野に入れるべきかと…
ということで、現時点ではLICYに期待しつつ、中国の政策を注視しています。