米国が迷走し続けています。
✅アフガニスタン撤退の失態と民間人殺戮
✅この1年、国境で身柄を拘束した不法労働者数170万人(過去最多)
✅新型コロナウイルス封じ込め失敗、80万人の死者
✅無意味な民主主義サミット開催
✅招かれてないのに「五輪の外交的ボイコット」を表明
この1年を振り返ってみると、米国が世界のリーダーである理由は見当たりません。唯一、金融マーケット(米ドル覇権)についてはまだまだ米国のCAPが大きいので、ここを覆すことが出来ない現状は、投資においては世界をリードしてるのでしょう。
アフガニスタンから尻尾を巻いて逃げた件は、航空機にしがみついたアフガン人を振り落として飛び去る映像が記憶に新しいですよね。あんなことするべきではありませんでした。アフガニスタンの人々の人権よりも、自国の撤退を優先させたわけですから。言ってることとやっていることが矛盾しまくっています。
不法労働者の件は、結局大統領が変わると政策もガラリと変わってしまうため、トランプのような強固な締め出しもすることなしに不法労働者の流入を許してしまっています。選挙などやらずに、専制国家にしたほうが良いのでは?
新型コロナウイルスの死者数80万人(現時点)という数は、2つの世界大戦の米国人死者数の合計を倍にした数です。やはり、ワクチン外交などしている場合ではなく、自国民の生命を守ることが先決でした。
中国は既に12.9億回分のワクチンを世界に提供しています。
そもそもアメリカの新型コロナウイルス対策に関しては、トランプ大統領の対応も酷かったですが、2021年に入ってからの死者数はトランプ政権下の2020年を既に上回っています。バイデンが公約していた封じ込めは、何の効果ももたらしていません。キャンプ・ハンセン(沖縄)ではクラスターを引き起こしたのは米兵です。お願いなのでもう帰国してください。
民主主義のためのサミットはなぜか非公開で行われました。一方、ピュー・リサーチセンターの今年10月の世論調査では、民主主義に関してアメリカが「見習うべき模範」であると回答した各国の調査対象者の割合は酷いものでした。
中央値で17%しかなく、親密な同盟国であるドイツやオーストラリア、カナダ、日本でも中央値に届いてないのです。台湾でも22%です。いかに日本における偏向報道が酷いものか分かると思います。賢い方は気づいていると思いますが、今のアメリカを民主主義国家のリーダーと呼ぶにはふさわしくない事が多すぎます。
そんな国が民主主義サミットをしたところで、中国とロシアを苛立たせる以外の効果は無かったでしょう。ジェニファー・サキ報道官が、「(民主主義サミットに)招待したからといって、その国の民主主義への取り組みを評価しているわけではない。招待しなかったからといって否定しているわけではない」と言った言葉も、もはやどうでもいい詭弁です。
なぜなら、国際NGOフリーダム・ハウスが「自由な国ではない」と評価した国が29カ国招待されていて(イラク、アンゴラ、コンゴ民主共和国等)、一方で中国とロシアは当然のごとく外されていたからです。「民主主義」とはもはや善悪二元論における政敵を作るためだけのツールでしかありません。NATO加盟国であるトルコを外したことも失敗ですね。
北京五輪への外交的ボイコットに関しては、誰か1人でも新疆ウイグル自治区に行って確認したのでしょうか。
そもそも、IOCのルール上、主催者が招く国際VIP以外、五輪に政治家・指導者を呼ぶのはそれぞれの国・地域のオリンピック委員会です。アメリカの政治家が言うボイコットは、アメリカのオリンピック委員会に対するボイコットという意味なのです。主催国とIOCには直接関係ない自国の問題を、勝手にプロパガンダ化しているおかしな人たちなのです。
ほとんどの国追随せずとバッハ氏 北京五輪の外交ボイコット巡り(共同通信) - Yahoo!ニュース
中国は、新疆ウイグル自治区に誰でも訪問して良いという姿勢です。本当にジェノサイドがあるのなら、何故人口が増えているのか。既に東大と慶大の教授がこれを論破していることも以前書きました。
そもそも五輪を政治問題化するべきではありません。アメリカは政府関係者が中国から呼ばれてないのにボイコットを勝手に表明し、国際世論を味方につけようと企んだわけですが、それも大失敗に終わった。
これが今のアメリカの力です。世界の模範とはもはや言えない国。