ZUUMA|直感投資と戯言

直感投資家。チャートも見ますが時事ネタ等から直感で動くスタイルです。記事は話半分以下でお読みください。キングダムの考察はnoteで更新中。https://note.com/kazugaga

時事|メタバースが大事な資産を奪う可能性

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メタバースという虚構

私がEarth2をスタートした頃は、まだメタバースというワードが世間を賑わせる前でした。当時は記事を書いている人もほとんどいませんでしたが、今や世界中でユーザーを増やしています。Earth2がホンモノであるかどうかは置いといて(まだ懐疑的に考えている自分もいます)、メタバースという言葉自体がまだフワッとしていますよね。

 

仮想空間という意味なら、真っ先に思い出すのがセカンドライフ。

secondlife.com

 

最近だとゲームのThe Sandbox(https://www.sandbox.game/jp/)が人気。

 

よく考えると、メタバースと言っても今考えられるのはエンタメ(ゲーム)かソーシャルくらい。ゲームと言っても、そこにクリプトやNFTが絡んだだけで、それらの本当の価値なんて誰にも分からない。だから、メタバースという虚構の世界に、そもそも虚構のクリプトとNFTが絡んだだけだと思っています。

 

極論なので反論は受け付けておりません(笑)。

 

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ソーシャルという概念も、もともとあったものをメタバースという世界に移築するだけ。アバターが3D化して、そこで会議や買い物が出来て。メタバースの世界がなくても成立するものばかり。メタバースじゃなければならないコンテンツっていうものが、結局見えてないんですよね。バーチャルショップ然り。

 

そう考えると、メタバースの中のコミュニケーションって、セカンドライフがかつてそうだったように広義の出会い系プラットフォームみたいなもの。知らない人と会話たり、友達になったり、節操ない男が女に声をかけたり。メタバースの世界には法律がないので、また無秩序が生まれる。

 

SDGsの記事でも書きましたが、メタバースという流行りの言葉を使って特定の企業がBusiness化したいだけのように見えます。

 

ネガティブなことを羅列してきましたが、私が可能性として感じるのは、2つ。バーチャルトリップとチャリティ(寄付)の世界です。

 

バーチャルトリップ

新型コロナウイルスの亜種の登場がいつまで続くのか分かりませんが、行動が制限されている今だからこそVRで実現して欲しいのがバーチャルトリップ。自分が行きたい場所に、好きな時間に、好きな人と行くことが出来る。まるでドラえもんのどこでもドアのような世界が構築できるのであれば、人の幸福度は上がるかもしれません。

 

このバーチャルトリップをメタバースと呼ぶのかどうかは分かりませんが、実現出来るならEarth2かなぁと思いました。あの世界観の中であれば、ゲーム性や投資性を持たせても面白い。北朝鮮の上空を飛びながらドローンシューティングするのも面白いかもしれません。投資性についても、本物の所有欲に近いものが醸成出来ますからね。

 

下記は私が所有している奈良県・大神神社の本殿と、御神体である三輪山の一部です。

app.earth2.io

 

実は大神神社では恐ろしいというか神秘的な体験をしているのですが、それはまた改めて(書くかどうか分かりませんが)。

 

こういうバーチャル上の土地のオーナーに、バーチャルエコノミーとしてお金が落ちる仕組みは、ゲーム性の域を出ないかもしれませんが面白いと思っています。

 

チャリティ(寄付)

チャリティに関しては、もっとお金を集める仕組みが作れるはずです。これはバーチャルという世界観を通して、より多くの人にチャリティの仕組みや活動を伝えることが出来る。

 

また、クリプトでチャリティを募ることで、フィアット通貨ではなくても全世界から資金を募ることが出来る。そしてNFTコンテンツにはロイヤルティが仕組み化できるので、コンテンツが転売されればされるほどロイヤルティが得られる新しいチャリティの在り方を訴求することも可能です。実は私、この仕組を既に作ってたりするんですが…

 

世の中はNFTの投資性にしか目が向いていないので、非常に残念です。クリプトによるクラファンだって面白いのに。

 

 

法の支配が及ばない世界

前述しましたが、問題になるのがバーチャル上の無秩序です。法律が存在しない世界に、リアルな人間がドップリ浸かることになる。もちろん、人種差別や思想差別、アバターに対するバーチャル的なイジメや虐待も出てくるはずです。自分をその世界に投影すればするほど、「自分が被害を受けている」感覚に陥ります。

 

馬鹿げたことだと笑う人がいるかもしれませんが、実際に起きるでしょう。

 

そういうことを既に想定して規制に動いているのが中国政府です。リアルな世界同様に、無秩序は中国が許さないことの1つです。これも何度も書いてきたことですが、歴史上、たった数百人の蜂起で国が倒れた経験を持っています。長い歴史の中の教訓として、統治者は「過ちの歴史を繰り返さない」ことを考えます。中国には中国の統治の考え方があるので、イデオロギーの異なる他国がどうのこうの言う資格はありません。国民が本当に嫌だと思うのなら、国を出ればいいわけで。

 

それで中国の発展が遅れるとかなんとか言う人もいるかもしれませんが、これも前述の通り、メタバースでなくては実現できない決定的なものはまだ存在しません。私は今後も出てこないと思っていますが、そう考えるとこの絵空事のような世界に没頭する時間すら無意味に思えます。だったら、関わらないほうがいい。

 

わけも分からず流行り言葉に乗せられて飛びつくと、最も大事な資産を無くします。それは時間です。時間は有限。それをメタバースに奪われてリアルな生活の質を落とすようであれば、最初から虚構に付き合わないことです。

 

私もEarth2で投資はしていますが、ほぼ放置。勝手に土地の価値は上がってますが、それが重要だとも思いません。昔書いたように、これが本当に虚構になって、失っても良いと思える資産しか入れてません。バーチャルな土地の価格は、NFTの価格と一緒で、「盲目」なのです。価値があると思っている人には価値がありますが、無いと思っている人には全く価値がありません。

 

結論、メタバースとは虚構。「あぁ、そういうのあるよね」という感じで眺めているのが正解かもしれませんよ。1点だけ誤解のないように書いておきますが、BTCがそうであったように、「そういうのあるよね」というものでも価値が上がってしまう投機的な可能性は否定しません。

 

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