さてさて、米国の戦争プロパガンダを利用した投資の答え合わせです。色んな記事を書いてしまいましたが、簡潔にまとめたいと思います。
<仮説>
米国の「ロシアによるウクライナ侵攻プロパガンダ」によって投資家マインドが冷えて、一時的にBearトレンドになる。
<仮説に基づく予想>
①NY天然ガス先物が上昇する →NY天然ガスの買い
②ボラティリティー指数が上昇する →上昇後の下落を見越して売り
<EXITルール>
①米国のプロパガンダが剥がれたらEXIT
②米国のプロパガンダが剥がれて一気に冷えて下げ止まりしたらEXIT
NY天然ガス先物の結果
まずは①の結果から。
思ったほど上昇しなかったので、いい頃合いで売却。投資してからEXITまで3日です。
ボラティリティー指数の結果
次に②の結果を。
本当はもっとロット数を増やしたかったのですが…米国がどこまでやるか見えなかったので、アクセルを踏めませんでした。
投資してからEXITまで4日です。
総評
今回は、合計で約235万円の利益でした。ロングポジションは持たないと書いてきた通り、4日間のトレードでした。
米国の戦争プロパガンダは、古くはトンキン湾事件や、炭疽菌事件、大量破壊兵器の嘘など繰り返されてきました。歴史を学べば、繰り返される歴史があることが分かります。その都度、ボラティリティー指数(恐怖指数)が上昇することが分かっているので、これを投資の機会として活用するだけです。
ボラティリティー指数の上昇は少なくとも年に3~4回はあるので、上手くトレード出来れば稼げます。反省点としては、やはりロット数が少なすぎました。結果論ですが、もっとアクセル踏めたと思います。ボラティリティー指数については2月のロールオーバーが近かったのと、もっと上昇すると思ってたので含み損を大量に抱える恐怖にメンタルが勝てませんでした(笑)。
今回100万円の利益を取るのに、一時的に含み損が400万円くらいになりましたので、一時的なものとは知りつつも、打ち勝つことが出来なかったです。もっと証拠金を増やすしかないので、今年中にはもう少し積み増したいと思います。
利益を獲得することで証拠金が増えるので、これを繰り返しながら複利で増やしていくパターンを作ります。
最後に
今回、ロシア軍の軍事演習からの撤退が市場に安心感を与えました。
但し、ロシアとウクライナの間に存在する問題の解決には至りません。ウクライナはミンスク合意の履行を8年間も放置してきました。
ドネツクとルガンスクはロシア系住民が多く、ウクライナ政府・軍から敵視攻撃されてひどい目にあってきました。ロシア系住民のためにも、ドネツクとルガンスクのロシア併合を認めてやるべきだという世論もあり、ロシア議会が承認するかもしれません。これはプーチンのさじ加減です。
今回、米国はそれを察知して、「ロシアが侵攻する」というプロパガンダを展開したわけです。ロシアがドネツクとルガンスクを併合すれば、そこはロシア国内ということになり、軍を展開するのは侵攻ではなくなります。国内移動です。それをさせないために、米国は「ウクライナ侵攻」というプロパガンダでロシアを挑発し続けました。そして2月16日にロシアが侵攻するという日にちまで指定してきたのです。
プーチンはバイデンやブリンケンより1枚も2枚も上手でしたね。軍を一部撤退することで、米国のプロパガンダが嘘であることを世の中に知らしめようとしています。米国はポーランドに展開した米兵を、おめおめと帰国させるしか方法がなくなりました。なぜなら、ウクライナはまだNATOに加盟していないため、ウクライナに米兵を滞在させることが出来ません。プーチンしてやったり、ですね。
ただ、これで問題が解決するわけではありません。私の妄想ですが、プーチンはどこかのタイミングでドネツクとルガンスクの併合を議会で承認し、承認後即刻、ロシア軍を展開する可能性はまだあると見ています。米国の傀儡であるウクライナのゼレンスキー大統領があまりにも無能なので、上手く立ち回らなければこの流れになるでしょう。この場合、ロシアは悪ではありません。ロシア人を守るという大義名分があります。その時は、電光石火になるでしょう。
一方、米国はロシア軍の国内移動を「侵攻」として改めてプロパガンダすると思います。米国はそれしか出来ません。NATOというのは実質米国ですから、米国は遠く離れた地で不毛な冷戦を続けることになります。ロシアの場合、米国との繋がりが希薄なので、仮に制裁を課されたとしても米国が言う「破壊的な打撃」は受けません。むしろ、ガスを止められる可能性があるEUが困窮し、恐慌になる可能性があります。
そうなったら、またボラティリティー指数の出番ですね。私は冷静に米国の善悪二元論をとらえながら、投資の機会にするだけです。不謹慎かもしれませんが、1人の人間として出来ることはそれくらいしかありません。米国株に投資している投資家は、一体誰がマーケットを冷やしているのかを冷静に見ていく必要があると思います。
そして、本当に怖いのは米国発のインフレ。インフレをコントロール出来るという幻想を政府が抱いてるとしたら危険です。インフレという生き物は、今の世の中だと簡単にコントロールできるとは思いません。バイデンがインフレ暴言をマイクに拾われてましたが、あれは悪魔の囁き。低所得者層が一気に爆発しますよ。そうなったら、米国は自国内の紛糾を制御出来ないかもしれません。