ZUUMA|直感投資と戯言

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プーチンの言い分とドル覇権体制の崩壊

日本では、「プーチンがミンスク合意を一方的に破棄した」「ミンスク合意は存在しないとプーチンが語った」ということだけが切り取られて報じられています。また、バイデンとプーチンの会談についても、米国側がロシアに中止を言い渡したという流れになっています。

 

これは情報操作だと思います。

 

まず、プーチンの言い分を見てみましょう。

 

ロシアのウラジミール・プーチン大統領は、ロシアがウクライナ東部のドネツク共和国とルガンスク人民共和国を主権者として認めていると発表した。

決定はLDPRの人々の意志と、ミンスク合意に従って紛争の平和的解決を拒否したウクライナの意志に基づいていると述べた法令に署名した。

「彼らは平和的な解決策に興味がない。彼らは電撃戦を開始したいと考えている」とプーチンは現在のウクライナ・キエフ政権の政策に言及して述べた。

大統領は、ウクライナは攻撃的な計画を隠しておらず、NATO加盟国を引き込み、ロシアとの紛争に備えていると述べた。プーチンは、2014年のオデッサ虐殺の責任者を「見つけ、裁判にかけ、罰する」よう呼びかけた(ネオナチの過激派が、マイダンのクーデターに抗議した数十人の民間人を殺害したとき)。

 

マイダン革命を裏で誰がバックアップしていたのかを知るには、過去記事をご覧ください。米国が主導したカラー革命の1つです。

 

米国|NED(全米民主主義基金)による謀略の歴史を暴く

 

また、オデッサでの虐殺は日本ではほとんど報じられませんが、首謀者はウクライナとその裏にいた米国です。

 

✅メディアが伝えないオデッサの虐殺 | 南京だより

✅‘They beat us with bats and chains’ - anti-Maidan activist in Odessa — RT World News

✅ウクライナ人が墓場まで持って行こうとしているオデッサの虐殺 ロシア人48人を焼き殺した残虐な事件 : matomeHub(まとめハブ)

 

オデッサは第二次世界大戦中も、ドイツによってユダヤ人が大量虐殺された地です。プーチンがこのオデッサに言及したということは、「ウクライナと米国の尻尾を掴んで白日の下に晒してやる」というかなり強い意思を感じます。

 

ウクライナ(ウクライナ警察)によるユダヤ人虐殺は、ドイツ人による虐殺よりも酷かったと言われています。ウクライナ人は民族主義イデオロギーを唱導し、それが事実上、現在のウクライナの国家イデオロギーとなっています。ウクライナ万歳!英雄達に栄光あれ!というマイダン革命のスローガンは、ヒトラーへの忠誠を誓った、ドイツ国防軍最高司令部外国諜報局の工作員ステパーン・バンデーラにちなんで名付けられたウクライナ民族主義者組織の合い言葉にほかならないのです。

 

ここから、米英主導によるロシア=悪というプロパガンダも始まります。何度も言いますが、この裏に常にいるのが米国とNATOです。ファシズムを助長してきた張本人です。NATOが約束した東方への不拡大は一切守られず、米国の傀儡政権になったウクライナは2州に対する攻撃を続けミンスク合意を反故にし、ウクライナがNATOに加盟してないのに米国は兵器を提供し続けてきた。プーチンがキレるのも理解出来ます。

 

日本人の正しい反応としては、米英やNATOのプロパガンダによるロシア=悪という構図を信じることなく、常に戦争を煽り立ててきた米英の歴史を学ぶこと。金とメディアを操ることで世界覇権を握ってきた国です。それが少しだけ、ほんの少しだけ崩れようとしてます。

 

ドルの暴落とインフレが継続すれば、米国発の大恐慌になるでしょう。よって米ドルは暴落しないように相対的に他国通貨を安くしておく必要があります。

 

プーチンは強かに準備をしてきたように思います。外貨準備高の中で米ドル保有を減らし金とユーロを買い、米国のブロック経済システムの中で生きなくても生きていけるようになりつつあります。米国の制裁はジャブ以上のものにはならないでしょう。逆に米国とEUを苦しめます。自滅の道を辿っているのは、米国とEU、そしてそこにこっそり加担する日本です。

 

特に日本はエネルギーや食で首を絞められるとすぐに窒息します。物価は上昇し、スタグフレーションになっていく可能性があります。また、治安が悪化して国や人民の精神が荒廃していくでしょう。世界の何処かで要人が暗殺されると、たちどころにセンチメントが悪化するかもしれません。

 

米国は、この時期に足を踏み入れてはいけない沼に足を踏み入れてしまった。米国内で93万人が亡くなり、インフレがコントロール出来ず、利上げと不動産バブル、次々に襲いかかる問題に対処出来ないように思えます。これはおそらく神の意志。

 

荒れる荒れると書いてきた通り、金融マーケットはかなり荒れてます。プーチンは、NATOを潰すには戦争ではなく、自滅するように上手く仕向けているとすら感じます。プーチンの次の一手から良い意味で目が離せなくなりました。きっとこの紛争は長引きます。結果として、米国をはじめとしたNATO、そして日本の国民が苦しむ時代に突入します。サハリンもただでは済まない。