ZUUMA|直感投資と戯言

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NIO|ラインナップまとめ(2022年6月)とアウディ

 

さて、新モデル発表会の余韻がまだ残っているNIOファンも多いことかと思います。下記は前回の記事です。

investmax.hatenablog.com

 

NIOのラインナップ

新たに発表されたES7を含め、NIOの製品ラインナップを簡単にまとめてみました。

 

 

こうして並べて見ますと…本当にどれを購入するか迷ってしまうほど。ES7、やっぱりいい車だなぁと改めて思う次第です。

 

そしてもう6車種もある!!2018年にNIOを知った時から見れば、本当に凄い4年間です。


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今までのラインナップでは、私が知る限りコクピット(運転席)の居住性がラグジュアリーEVとしては少し物足りない…という意見がありました。そこも含め、クオリティを追求してきたのがET7/ET5/ES7という新モデルだと理解しています。やはり一度、ハンドルを握って試乗したくなります。

 

NIO、アウディから訴えられる?

世の中がES7の発表に湧いている最中、フォルクスワーゲン(VW)の高級ブランドであるアウディが、NIOが欧州で提供する一部のモデルがアウディの商標権を侵害するとして、ミュンヘンの裁判所に提訴したというニュースが飛び込んで来ました。

cnevpost.com

論争はNIOのES6およびES8をめぐって、です。報告によると、アウディはモデル名がS6とS8の2台のスポーティなセダンを数年間販売してきました。アウディの主張によると、NIOのEVのモデル名は、以前発売されたアウディモデルのモデル名に非常に近いと報告書は述べています。

 

どうやら、アウディの車体に使われている商標とかぶる…ということらしいのですが(まだOfficialな訴状やコメントは確認していません)、ロイターの日本語版でも配信され話題に。

アウディは、NIOが2車種に「ES6」「ES8」との名前を使ったことが、アウディの「S6」と「S8」の商標を侵害したと主張しているという。

 

これは物凄い難癖か嫌がらせのような気がしないでもないのですが…ことの成り行きを見てみましょう。

 

アウディとガチンコするマーケット

アウディに喧嘩を売られたNIOですが、そもそもVWはNIOを競合相手として認めています。

 

 

競合他社にNIOとXpengが入っていることが凄いことなのですが、特にNIOは前述の通りラグジュアリーブランドとしてのEV展開をしているため、価格帯的にもアウディとはガチガチの競合になります。

 

しかもNIOはこれから欧州に本格展開します。アウディの売上エリアでトップの中国と匹敵する欧州への「進出」ですから、アウディが神経を尖らせるのも理解できなくはありません。

 

 

それでも、販売台数で言えばNIOよりもっと訴えるべき相手がいるのも確かです。

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「強いものいじめ」はしないポリシーなのかもしれません。

 

どちらが良い車を製造しているのか

最初に結論を言いますが、異なるメーカーのスペックの異なる車を比較することは非常に難しいです。また、スペックだけでは判断出来ない部分も多いので、はっきり言うと「どちらが良いか」よりも「何が好きか」という観点で車を選ぶ人も多いと思います。

 

これを前提に、あえてNIOがどのようなスペックを出してきたのかを見てみたいと思います。なぜアウディが目くじらを立てなければならないのかを、心理的に探ってみたいな、と。

 

アウディと言えば、e-tron Sモデル(日本円で13,980,000円~)がラグジュアリーモデルとして評価されていますよね。

 

e-tron Sはブーストモードで0~100km/hが4.5秒、バッテリー容量95kWhでWLTCでの一充電走行距離が415kmとのこと。

 

あれ…たいしたことない気がしてきました。

 

アウディが目くじらを立てたNIOのフラグシップSUV「ES8」は、0~100km/hが4.9秒、バッテリー容量100kWhで走行距離580km、価格は日本円で約9,000,000円~です。加速はe-tron Sがブーストモードで4.5秒ですが、NIOが最近発表したET7/ET5/ES8はいずれもこの加速を超えています。

 

安全性評価はどうでしょう。

 

Euro NCAPではどちらも五つ星です。

※アウディはQ4です

 

 

NIOは2014年に設立された若い会社ですし、1909年に設立されたアウディとは現時点で肩を並べることなど出来ないでしょう。私は2019年からNIOに投資してきたので、かなり贔屓目に見た記事を書いていますが、それでもアウディに目くじらを立てさせたNIOはアッパレだと思います。

 

しかもNIOは進化の途中。

 

大目に見てくださいよ、アウディ様。いつか追い抜きますので。

 

株価は反応するのか

この程度の訴訟で株価が下がるようでは、NIO株はまだまだです。

 

以前から書いてきた通り、US$20未満はUltra Super Buyです。株価は一直線には動きませんので、今後も上がったり下がったりが激しい銘柄でしょう。ただ、US$20台のレンジを突破したあとは強くなるでしょう。梅雨明けくらいに突破かな?と書いたことがありましたが、もう少しあとになるかもしれません。

 

そのタイミングで、香港株ですが1,000万円分ほど買い増しする予定です。買い煽りなどと言われたくないので、買うタイミングなどは公表しません。

 

株の投資で要注意なのは、これもずっと書いてきましたが、今年は論理的に株価が上がる局面は少ないでしょう。どちらかと言えばセンチメントに左右されて連れ下げする場面が多いです。特に米国の動向次第で、下げる局面は絶対にあります。上げても一喜一憂せず、資金管理だけは怠らず、ロングホールドする。これだけです。

 

ARKのキャシーが、NewsletterでNIO株についてコメントをしていました。

「NIOは、EV業界においてリーダーとなるポテンシャルがあると信じています。中国市場はもちろん、その他の市場においても」

 

ARKは長らくNIOの戦略に懐疑的でしたが、3月にNIO株を購入しています。

investmax.hatenablog.com

 

最後に。アウディファンの皆様、どうか目くじら立てて本気で反論してこないようお願い致します。

 

※著者はNIO株ホルダーのため、NIO贔屓の記事内容である可能性があります。