さて、今回はNIOの2022年6月販売実績に基づく、ラグジュアリーライン競合比較を行ってみたいと思います。
その前に、現在の「米中デカップリング」つまり米国での株のDelistingについては下記の記事をご参考まで。NIOがどうのこうの、という単純な話ではなく、中国が国家としてどうするかという判断待ちです。
また、NIOの現状ラインナップ比較については下記にまとめてあります。
さて、本日の本題です。
先月(6月)の、中国における40万元以上のEV販売実績から見てみます。
一目瞭然、NIOのET7とES8がダントツに攻める形になっていました。ここは少し冷静になって、なぜこうなったのかをユーザー目線で知りたいな、と。で、簡単な比較をしてみようと思ったわけです。
それがこちら。
この資料の見方ですが、車はスペック的に優れているから良い車とは言い切れないですし、価格が高いからダメとも言い切れません。逆もまた真なりで、ざっくりと並べてみる程度で見ていただけると助かります。
とは言え、基本的なスペックだけ見てもNIOの車体は良く出来ていると思えます。これは個人的な意見ですが、600,000元を出してベンツEQCを買うなら、間違いなくET7を買います。誰になんと言われようと、ET7です。
EQCが悪い車ということではなく、Euro-NCAPでも5つ星を獲得していますし、安全性で最も優秀な車の1つであることは間違いありません。
NIOは、「中国版ロールスロイス」と呼ばれている紅旗(Hongqi)のE-HS9にも劣ってません。中国版テスラvs中国版ロールスロイスといったところでしょうか。そろそろこの「中国版~」と呼ぶのを辞めて欲しいんですけどね個人的には…
まぁでもそんなどうでも良いことに目くじらを立てても仕方ないので、目くじらを立ててきたAudiとの比較をしてみよう!と思ったところでやめました。争っても仕方ありません。NIOはもっと高い視座で、ユーザーのことしか考えてませんから。名前だけパクってクオリティはおろそかにしている!なんてことはありませんから。
ということで、この価格レンジでざっくりとしたスペックの比較をしても、NIOは優秀な車を製造していることが分かります。TeslaのModel3とNIO ET5を比較しても、ET5はかなり優秀でしたよ。
ということで、ワクワク感も込みで考えてみると、もし自分がこれからEVを買おうとしていて、かつ、40万元以上のラグジュアリーラインで検討することになった場合に、NIOが1stチョイスになるなぁと思った次第です。えぇ、えこひいきしてますよ。でも、ひいき目なしだったとしても、6月の実績から見たユーザーの反応は至極当然のように思えます。しかもET7が抜きん出ている。これが、今月以降さらに顕著になっていくと思います。
NIOが日本にやってくる可能性があるわけですからね、楽しみです。BYDで驚いていたら、顎が外れまくります。
間違いなくNIOの車体は高級車で、価格だけ高いということではなくクオリティも価格に見合っている(逆に安い)と思います。