ZUUMA|直感投資と戯言

直感投資家。チャートも見ますが時事ネタ等から直感で動くスタイルです。記事は話半分以下でお読みください。キングダムの考察はnoteで更新中。https://note.com/kazugaga

コラム|為替介入というドーピングの裏で

円の暴落

ドル円で150円台を付けたのは、1990年まで遡ります。チャート(画像)によると、4月9日には158.755円まで行きました。

 

 

当時の日本経済は、90年代のピークGDPを目指していた頃です。

Source:Japan GDP 1960-2022 | MacroTrends

 

GDPの成長率を見れば一目瞭然ですが、この90年代が終わると成長率は伸びず、2020年代に入ると90年代の栄光はもはや取り戻すことが出来ない「Bearish Trend」に入ってしまいました。

 

1995年、1人あたりGDPが44,198ドルだったのが、2021年には39,285ドルに下落。なんと11.2%も下がっているのです。

 

円安は続くのか

答えを書く前に、過去から現在をGDPをベースに振り返ってみたのですが、どうやら円が強くなる要素を見つけるほうが難しいようです。

 

日本円が強くなっていた頃は、「成熟」+「長期安定経済」が大きい要素だったかと思います。ソブリンリスクもほとんど無かったわけで、他の多くの国と比較して安全資産としての地位を保っていた時期だったのかと予想します。

 

ここで答えを書きますが、今後、日本を震源地とした場合に限っては、円が強くなる局面は無いと見ています。

 

✅ 少子高齢化
✅ 人口減
✅ 生産人口減
✅ 自動車産業の減退等による経済規模縮小


正直、円が強くなる理由は見当たりません。

 

ここが、90年代の1ドル150円と現在の1ドル150円の違いかな、と考えています。日本人は、今までの途上国がそうであったように、いよいよ「通貨の強い国」に出稼ぎに出る時代になるかもしれません。海外で働けば、月収2倍、3倍という情報も出てきましたよね。

 

寿司職人がシンガポールやドバイに行けば、今や数千万円を稼ぐ時代です。

 

沈む国

Source:貿易赤字は年間20兆円ペース、放置すれば日本版「双子の赤字」も | ロイター

 

 

岸田の失政は、過去記事で書いてきたので割愛します。

 

バイデンはわざわざ日本まで来て、台湾有事を煽り、日本から「防衛費」という名目のみかじめ料を取ることに成功したわけです。首脳会談というのは、「守ってやるから防衛費よこせ」という会議です。大統領専用機で横田基地に降り立つということは、完全に日本を軍事的属国と見ている証拠です。トランプはどこから日本に入国しましたか?羽田空港ですよ。どちらがまともでしょうか。相手に敬意を払うということは、こういうことです。日本はバイデンに完全に舐められてますが、誰も報じない。岸田のあの満足そうな顔は、保身が成功したからです。差し出したのは我々の税金ですからね…

Source:米国|バイデンが日本で展開した防衛ビジネス - ZUUMA|直感投資と戯言

 

岸田もバイデンも、「民主主義を守り抜く」という意味不明な民主主義プロパガンダに早速この事件を利用したわけですが…イデオロギーに対する犯行ではないことは明白です。人の死を利用してまで、こんなことは絶対に止めてもらいたい。民主主義国家以外の国から笑われてますよ。これでさらに円は売られますね。

(中略)米国も日本も「上手く行っている」「民主主義はすごい」と思っている人がいるとしたら、精神的には幸せかもしれません。学べば学ぶほど精神的に暗くなる可能性があるので、学ばずに過ごすのも手です。しかし、実生活が苦しいと感じている人は激増しているはず。それが、日本という国を統べる政治家の判断の積み重ねであるということに、早く気づいたほうがいですよね。

Source:コラム|週間戯言 - ZUUMA|直感投資と戯言

 

シンプルに考えましょう。現在の経済的苦境を引き起こしたのは誰なのでしょうか。岸田自民党です。ウクライナ問題に日本は首を突っ込むべきではなかったのに、米国(NATO)に追随して対露制裁を課した。これが大きな原因の1つです。

Source:コラム|日本の現状を紐解く - ZUUMA|直感投資と戯言

 

日本のメディア、政治家、学者が、いかに日本が間違った方向に進んでいるかを厳しく糾弾しない限り(対露制裁然り)、誰も現状の酷さに気づきません。これを愚民政策と呼んでますが、気づかないままに税金だけむしり取られるわけです。飼いならすには良策。ロシアのみならず、台湾、新疆ウイグル自治区、北朝鮮…防衛費を巻き上げられ、勝手に制裁を課し敵国を作り、経済的苦境に陥る未来しか見えません。

 

通貨安についても、過去記事をご参照ください。

 

ロシアは、Goldも資源も大量に保有しています。インフレになったとしても耐性が高いのです。日本はどうでしょうか。インフレになった時の耐性が弱過ぎます。通貨安(1ドル130円を超えます)にインフレというダブルパンチで、苦しむのは国民です。さらに金利上昇に繋がり、ローン金利が上がり、苦しむのは誰なのでしょう?

ロシア|MH17撃墜事件から「今」を見つめる - ZUUMA|直感投資と戯言

  

冒頭の過去記事に書いた通り、今年上半期は上昇相場にならないと考えています。根拠はありません。それよりも、世界全体が胡散臭い潮流の中に入ってしまっているため、上半期どころか今年1年、相場的には良くない状況が続くとさえ感じます。今回はそのあたりには触れませんが、ロジック通りに事が運ばない時、投資脳もロジックから一度離れる必要があると思っています。

Covid-19で移動の自由を奪い、世界同時株安で一般人の資金を奪い、通貨安で保有資金を目減りさせる。

投資|世界同時株安が来た - ZUUMA|直感投資と戯言

 

 

最後に

正直、1ドル150円を超えるとは思ってませんでした。為替介入というドーピングをいくら続けたところで、日本の資産を減らすだけです。前述した通り、日本が本当に円を強くしたいのならば、為替介入ではなく別のことをやるべきです。為替介入ばかりがニュースになりますが、それは表面的なことであって、本当は国力を高めなければならないことに気づかないまま時が流れています。

 

他国に制裁を課すのも間違いで、制裁合戦にならないように上手く外交を行い、経済的分断を引き起こさず調和に向かわせるのが本来の日本政府の役割ではないでしょうか。それが出来るリーダーシップを持った日本人政治家は、今のところいません。これも悲劇です。

 

investmax.hatenablog.com

…ということで、今のところ円高になるには米国がクラッシュする以外に存在しません。155円くらいまでは行きそうな気配ですが、その後は140円台をウロウロするのではないでしょうか。

 

米ドル覇権を潰そうとしている、中国とロシアに期待する人は、私だけではないはずです。米国で債権の爆弾が破裂する時、きっと世界は大惨事になっていると思います。