2021年の国慶節休暇中(10月1日~7日)、中国国内で乗られたEV車の統計データから表を作成してみました。4社(NIO/LI AUTO/XPeng/WM Motors)の比較です。
<ポイント>
✅最も乗られたのはNIOで、合計走破距離63,000,000km
✅温室効果ガス削減効果が最も高いのはNIOで、4,144㌧
✅アシストドライビングシステムが最も利用されたのはNIOで、8,000,000km
ということで、休暇中に最も利用されたのがNIOでした。
これは販売台数からは見えない実態の数字なので、よりリアルに利用状況を把握することが出来ます。NIOは長距離運転にも向いていて、かつ、Battery Swap Stationが充実してきたので中国という広大な国においても広範囲で利用することが出来たということを意味しそうです。
そのNIOも、オフィシャルに利用状況についてニュース・リリースしています。
休暇中、特に高速道路における利用はドライバーの利便性を高めたようです。高速道路のBattery Swap Station数は109、その中で利用されたSwap数は27,581回、1ステーションあたり118スワップを行ったことになります。
まだまだこれからStation数を増やしていく予定のNIOですが、現状524か所のBattery Swap Stationを構築済み。今年の目標であった500を既に達成。ハイペースです。
そして最新のSwap 2.0(第2世代)のBattery Swapping Stationは、14個のバッテリースロットを持たせることが出来て、1日に312回のスワップが可能になります。
I’m very sad for that Tesla owner standing there watching @Nio swap in 3 min 🚀✈️📈 @NIOGlobal pic.twitter.com/qZ6VPGE49S
— NIO (@FahimEln) 2021年10月9日
ユーザー・エクスペリエンスとしてNIOのBattery Swapping という概念は本当に素晴らしいと思います。今までに何度も称賛してきたので気持ち悪いくらいかと思いますが(笑)、もしバッテリーが劣化すればリサイクルして再利用に回せる。これは車体自体が劣化していなければ、中古車としての利用もかなり見込めるはずです。オーナーはバッテリーの劣化について気にすることもなく、リサイクル・サイクルも早いというエコシステム。
バッテリーのリサイクルについては、以前LICYについて記事を書きました。個人的にLICY株も安値で買い増しています。
中国国内でバッテリーリサイクル企業が立ち上がったら絶対に買おう!!!と思っていたところ、CATLがバッテリーリサイクルの設備に50億ドルを投資するという話が持ち上がりました。
ここでは個体電池の開発・製造を行うと見られていますが、CATLのリサイクル設備投資先がもしかしてWuhan Weineng社だったりして…と果てしない妄想が止まらなくなってしまいます。もうLICY株売ろうかな…
下記は以前作成した相関図です(アップデートしてませんが)。
NIOの今後の展開としては、2022年Q4からドイツで販売を開始します。それまでに、Neo ParkがQ3あたりから稼働開始し、年間生産台数が100万台というキャパシティを持つことになります。これはまさにGame Changerで、私がNIO贔屓だということを差し引いても、誰もが驚く規模でしょう。
では一体、NIOの株価はどうなるのでしょうか。
昨年(2020年)、テスラの年間販売台数は499,550台でした。