さてさて。今年も始まりました。毎年恒例のNIO DAYです。前回の模様は下記からご参照ください。
今日は仕事があったため、NIO DAYをライブで見ることは出来ない…と本気で思っていたのですが、やはり仕事より大事なものがある!と仙豆を100粒くらい飲み込んだつもりで仕事を終わらせた結果、なんとかライブに間に合いました。
ということで、日本一速いNIO DAY 2023まとめをどうぞ。
※あとで加筆・修正があるかもしれませんので、ご了承ください。
NIO DAY 2023スタート
今回も皆さんご存知、William Li CEOの登場です。
まずは環境への貢献や充電インフラの実績から。307都市・20,955台ものChargerを提供してきました。
高速道路には1263台のNIO POWERを配備しました。
Power Journeys Routes:56,000kmをカバーする71ルートに配備。ユーザーの利便性に最も力を入れている企業という自負があります。
NIO Power Charger 4.0も発表されました。来年4月以降にお披露目とのことです。
NIOオーナーだけではなく、すべてのEVユーザーにベストな充電環境を整備してきました。
Power Swap Station 4.0も発表されました。Swap時間が22%も短縮され、1日に480回のSwapを実現するようです。
2024年は、さらに充電環境を作り続けるようです。充電インフラに関しては、中国でLeading Companyになりました。
充電環境・バッテリーに関する補足
NIOオーナーの80.4%が、Power Swap Stationのある都市に住んでいるようです。しかも住んでいるところから概ね3km以内だそうです。
約70,000回/日のSwapを提供しており、1.2秒に1回Swapが行われているとのこと。Swapできて、Chargeできて、Upgradeできる充電インフラはNIOのみが提供しており、Upgradeに関しても既に16万回行われたそうです。
Upgradeに関して補足すると、日常生活では短い距離のバッテリーにしておいて、長距離ドライブする際にUpgradeするという使い方が主流となっているとの説明がありました。以前は短距離バッテリーvs長距離バッテリーの割合が50-50だったものが、今年は95-5の割合になっています。
この選択性によって、ユーザーはお金を節約できるわけですね。
この選択の中に、近い将来150kWhが加わることも正式に発表されました。
新車 - ET9の発表
まずは本日の動画を。
個人的に車は外観1:装備9だと思ってますが、やはりNIOデザインのDNAを引き継いだ洗練されたボディは秀逸です。センスの良さが伝わってきます。
Excecutive Flagshipセグメントの中でも他をリードする存在。
4シートにした理由も話してました。
内装が本当に素敵。かなり欲しくなりました。日本で売られてたら絶対買います。
大胆なクロスオーバーの室内には、2+2レイアウトの4人掛けシートを備えた豪華なキャビンが用意されています。
リアシートはET9専用に開発されたもので、18段階の電動リクライニング機能を備え、シートバックの角度は45度まで下げられるとのこと。また、フロントシート後方には14.5インチの有機ELディスプレイが取り付けられています。
インテリアは、いわゆるエグゼクティブ・ブリッジで中央が仕切られています。後席の乗員には折り畳み式のテーブルと10リットルのミニ冷蔵庫が。リアには最大7つの電動サンシェードも標準装備。新型4シーター・クロスオーバーの心臓部には、新開発の900ボルト電気アーキテクチャーと独自の1200V(SIC)パワーモジュールが組み合わされています。
「このSmart EVの時代に、一体誰が最初のスタンダードを創っているのか」と自信満々のWilliam Li CEOです。もちろんNIOですね。
ET9は、NIOの技術革新のモデルになります。
CHIPについては、初のNIO in HouseチップであるNX9031が発表されました。
業界初の5nmプロセッサーを搭載。
何やらモンスター級です。他のプロセッサー能力の2.5倍の処理性能があるようです。
ミリ秒単位でホットスタンバイを実現。恐らくこれは業界初と言っても良いのではないでしょうか。驚異的です。
この5nm、32コアの車載グレード・プロセッサーは、500億以上のトランジスタを持ち、自動車業界の平均より75%高速で、毎秒6兆以上のコマンドを実行できるとのことです。これにより、センシング、コンピューティング、プランニング、コントロールの同時処理が可能になります。
サスペンションも…独立した衝撃吸収構造により、凸凹した道でもシャンパンタワーがピクリとも動かず走行する模様に、会場もざわめきました。SkyRideというテクノロジーで、世界初の一体型油圧式フルアク ティブサスペンションを採用。
これはぜひ動画をご覧ください。
どうやら米国のスタートアップ企業・Cleamotion社の技術がベースにあるようです。
ET9は2025年Q1から納車開始。80万元(約1,600万円)です。マイバッハに比べたら超絶安いですし、ベンツのSクラスのような価格レンジですね。Excecutive Flagshipと言うだけあります。
約1年後の2025年Q1からの納車なので、Pre Orderでどれくらい注文が入るのかが微妙なところです。これが半年後ならかなりいけたと思うんですが…この点は現時点では既存NIOオーナーに依存する部分が大きそうな感じがします。あとは戦略的に、高級外車のユーザーを本気で奪いに来た感がかなりありますので、セールスや広告にチカラを入れるのでしょう。
昨年のNIO DAYと同様、企業提携については全く触れませんでした。やはりNIOという企業は、そのあたりをわきまえてると言いますか、あくまでもユーザーのためのイベントという立ち位置をずっと変えてないわけです。
次回の記事では、株価について少し書きたいと思います。
(2023.12.24 書きましたのでリンクしておきます)
お読み頂きありがとうございました。
【よろしければ】先月、NIO HOUSE上海を訪問した様子↓