ちょうど4年ぶりに中国を訪れてました。2019年11月に武漢に行ったのが最後でした。今回で合計17回目の中国渡航になります。
早朝から夜遅くまで仕事のスケジュールがビッシリ。本当に分刻みで、合計5都市を回りました。仕事の成果としては上々で、交換した名刺も50枚以上、また何度か訪中する必要がありそうです。
そんな中で、上海で30分だけ時間が取れたので、万象城(Mixc)へ。お目当てはもちろんNIO HOUSEです。
久々のNIO
2019年には無かった車体のラインナップ、特にET7/ET5のデザインの秀逸さに目が奪われました。始めて実物を見て、シートに座り、クオリティの高さを感じることができたわけですが、NIO HOUSEのスタッフに「いつ日本上陸するの?」と聞いたら「予定はあるけどまだ分からない」とのことでした。
NIO Phoneの戦略
NIO Phoneに関しては、スマホとして予想以上に素晴らしいデキだと思います。NIOオーナーではなくても、普段使いのスマホとして他社の製品と遜色ないクオリティだと感じました。しかも薄くて軽い。フィット感がいい。
ただ、これは経営者目線になりますが、なぜハードウェアを製造したのかは未だに分かりません。NIOの戦略は色々と勉強になりますし応援しているのですが、もともとEVをファブレス企業として製造委託してきた企業がスマホを製造するとはなんぞや、と。
市販のスマホ~アプリ~EV間でSyncするだけで良いのでは?と以前から書いてきたのですが、未だにこのスマホ製造戦略が意味するところが分かりません。実際、NIO Phoneの中で鍵となっているのはNIOのアプリであって、アプリであれば市販の他社スマホにもインストールできるのです。
ということで、NIO Phoneの利益率が相当良いものであればウェルカムです。但し、そうではない場合は、現時点でNIO Phoneの価値が分からないんですね。引用しませんが、以前書いたようにEVとスマホがドッキングする可能性を信じてみたいですね。
ちなみに、NIO HOUSEがあるからか、万象城の近くの道路でNIOの車体が走っているのを多く見かけました。感覚としてはTESLAより多かったように思います。中国ではガソリン車のナンバープレートを取得するのに200万円近くかかるそうで、『どうしてもガソリン車に乗りたい』というお金持ち以外はEVがFirst Choiceになっているようです。
懐疑的なEV万能論と経済不況
以前予想した通り、EV万能論に懐疑的な風が吹いてますが、中国のEV化はすぐには止まらないと思います。もちろん色々な問題は起きてきたわけですが、TRY&ERRORを繰り返して先に進む国ですから。小さいことには目をつむりましょう。
西側メディアでは、中国経済が良くないということが騒がれてます。実際中国に来てみて、やはりそれは(程度の差はあれど)事実のようです。某百貨店の董事長とも話をしましたが、客単価が下がっている(具体的には買うものが1品減っている)そうで、如実に不況感を感じているとのことでした。
株価
米&イスラエルがまた戦争を始めたわけですが、株価も色々あってクラッシュする雰囲気が出てました。
S&P500は急激に持ち直しつつありますが、まだまだ油断はできません。もう1段、クラッシュがあるような気がします。こういう時はいろんな銘柄が安くなるので、仕込み時。
NIOを2ドル台で購入した時も、センチメントが良くない&倒産するかもしれない、というネガティブ情報ばかりでした。今は車体が売れてますが、当時はそうではないわけですから、今より投資判断が難しかったです。今は10ドル未満なので、長期目線で買いたい投資家しか買わないと思います。
但し、中国関連銘柄は、米国市場では買わない方が良いと今でも思っています。なぜなら、米国の次のターゲットは間違いなく中国であり、そのために台湾有事を引き起こすのが既定路線だからです。米国がやると言ったらやるのです。
平和を望まない米国
遠藤女史のコラムは必読です。
どの国が実際に戦争を引き起こしているかは誰でも理解していることだと思いますが、日本のメディアはウクライナ=正義だと報じたのと同様に、イスラエル=正義だと報じています。ウクライナがロシア系住民を殺してきたのと同様、イスラエルは何の罪もないパレスチナ人を殺したり家に入れないようにドアを溶接したり…どちらもならず者国家です。
メディアはもう少しバランス感覚を持つべきです。ウクライナがロシアに勝てる確率など1%もありません。恥ずかしい報道を繰り返してきたメディアは、自らFact Checkを行うべきです。誰ですかね、ロシアが敗北寸前だと報じてきたメディアは(全部!)。米国がトレーニングしてきたナチス兵もほぼ全滅です。
また、今回も国連投票で、世界各国が米国によるキューバ封鎖を非難しています。毎回、米国が反対するのですが、ガザ地区でパレスチナ人民に対する大量虐殺を共同で行っている米国とイスラエルが反対、ウクライナが棄権という大変分かりやすい構図です。
米国が世界の警察だと思いこんでいる日本人が多ければ多いほど、台湾有事が自身に影響を呼ぼします。くだらないことに心血を注ぐ場合ではなく、いかに未来を創っていけるか。
今回の渡航で南京市を訪れたのですが、そこでの心温まるエピソードはまた今度。
お読み頂きありがとうございました。