ZUUMA|直感投資と戯言

直感投資家。チャートも見ますが時事ネタ等から直感で動くスタイルです。記事は話半分以下でお読みください。キングダムの考察はnoteで更新中。https://note.com/kazugaga

NIO|上海エピデミックの影響を受けた4月、WWFとの提携

気がつけば4月ですね。時が経つのはいつも早く、光陰矢の如し。利益が減るのも損失が増えるのも、まさに光陰矢の如しだった今年の1Qだったのではないでしょうか。

 

詳細は割愛しますが、減った%をこれから挽回しようとすると、同じ%では追いつかないという現実も見ておかなければなりません。例えば30%減ったら、30%増えても元には戻りません。

 

さて、NIOの4月のデリバリーアップデートがありました。

 

NIO Inc. Provides April 2022 Delivery Update


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報道の通りです。

 

特に明るいコメントも出来ないわけですが(笑)、内部要因ではなく外部要因で影響が出てしまうことに関しては、誰もコントロール出来ません。会社も投資家もコントロール出来ないわけです。致し方なし、ですね。

 

その間、NIOがWWFとの提携等で着実にブランディングを重ねていたことが素晴らしいですね。環境・エコを目指す企業の最先鋒として、中国や欧州での地位を固めて行って欲しいです。

 

WWF, as one of the co-sponsors of Clean Parks, will work with NIO to promote the construction of a clean and low-carbon energy self-recycling system in protected areas in China and around the world, promote sustainable development, and protect the authenticity and integrity of the ecosystem.” — WWF stated.

https://eletric-vehicles.com/nio/nio-signs-a-strategic-cooperation-with-wwf-on-the-53rd-world-earth-day/

 

なんと、WWFがClean Parksの共同スポンサーだったんですね。


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Clean Parksについては、NIO DAYでも仄めかされてましたので過去記事をご参考。WWFは確かに国際的な組織です。でも、WWFだけに留まるとは思えません。

 

NIO単独ではなく、国際的な組織と様々なコラボレーションを計画しているとのこと。

Source:https://investmax.hatenablog.com/entry/2021/12/18/234150

 

WWFはEVに関する見解を過去に出していまして、例えばUKのWWFはEV推進積極派なので、書いておきたいと思います。

 

Last year, the UK Government committed to end the sale of petrol and diesel cars and vans by 2040. WWF welcomes the clear and bold signal of phasing out fossil fuelled transport, but 20+ years is too long to wait.

 

Source: https://www.wwf.org.uk/updates/wwf-2018-electric-vehicles-report

 

遡れば2012年には、ノルウェーのオスロがいち早くEV Cityを目標としつつ、中国のEV製造に注目しているのもレポートしています。

 

Accelerating the electric car shift

 

また、この動きとは別に、ドイツのミュンヘンでもET7が充電しているところを撮影されています。

 

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このステーションはNIOのものではありません。EWE GO Stationという、ドイツの地場企業のチャージャーのようです。ちなみにEWE GOは、マクドナルドと提携して2050年までに1,000か所以上のチャージング・ステーションを展開するとのこと。

 

30年で1,000か所というスピード感ですが…NIOのステーション設置スピードは早いということが理解できると思います。


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余談ですがテスラはもっと早いです。さすがテスラですよね。そりゃ株価1,000ドル近いわけです(羨望の眼差し)。


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話を戻しましょう。ドイツと言えば、BMWの新型モデルX4Mの撮影にES6が使われていましたね。


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BMWはラインナップ的にはNIOとガチンコするライバルだと思っていますが、撮影にそのNIOのES6を使うというのは異例で、もしかすると良好な関係にあるのかも…と思わせてくれます。NIOは喜んで車体を提供したことでしょう。

 

ライバルの撮影に協力する企業、視座が高いです。高過ぎます。マクドナルドの新作にバーガーキングが協力する、的な。あぁ、例えが下手くそ過ぎます。

 

新車の撮影に耐えうるクオリティを、NIOの車体が備えているという証左でしょう。

 

長くなりました。

 

個人的には外的要因による生産減は仕方ないと思ってます。好ましくはありませんが、仕方の無いことで、状況が変わるまでの一時的な台風だと考えてます。もちろん長引くのは株価的には良くないと思いますし、中国政府がEVメーカーだけを例外的に扱うことは無いはずなので、待つしかありません。

 

「長く助走をとったほうがより遠くに飛べる」ことを期待して、加速するNIOのブランディング戦略を楽しみましょう。