ZUUMA|直感投資と戯言

直感投資家。チャートも見ますが時事ネタ等から直感で動くスタイルです。記事は話半分以下でお読みください。キングダムの考察はnoteで更新中。https://note.com/kazugaga

続|イーロン・マスクの真意

 

下記は過去記事です。

investmax.hatenablog.com

 

時が経つのは早いもので・・・この記事からもう1年以上も経過しました。私の妄想はただの妄想だった、ということが判明しました(笑)。

 

さてさて、先日、Twitterがイーロン・マスクの買収提案を受け入れたようです。その額、なんと440億ドル(約5.6兆円)。やがてTwitterは上場非公開企業となり、Twitter上では「イーロン・マスクが言論の自由を守った」と称賛が相次いでいるようです。

 

ただ、テスラの株価は大きく下げました。

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一見、利益度外視で言論の自由を守ったようにも見えますが・・・稀代の傑物は「社会的意義と利益の両取りが出きる」と踏んでいるに違いありません。それが見えるかどうかは、ビジネス的な考察や妄想が必要になります。

 

・・・ということで、今回も当たる可能性が限りなく低い妄想に、お茶でも飲みながらお付き合いください。

 

イーロン・マスクの真意

イーロン・マスクが狙っていることとは一体何でしょうか。ここに深く踏み込んで考察している方がまだ少ないので(表面的なので)、パッと思い付いたことを書いておきたいと思います。

 

1. クレディビリティ(信頼度)の判定をユーザーに移行する
2. パトロン機能を追加する
3. チャンネル機能を追加する

 

1. クレディビリティの判定をユーザーに移行する

Free of Speechの肝になると思います。現在のTiwtterは、Twitter社独自の判定基準(アルゴリズム)で言論の自由を妨害していると言われています。現に私も、Twitterからこのような警告をもらっています。

 

 

一応断っておきますが、卑猥な投稿や残虐な投稿をしたことはありませんし、センシティブと思われる内容は一切ないアカウントだと思います。他の方々の状況を見て判断すると、どうやら「反ウクライナ的な内容」と判定されたTweetがあったようです。

 

これは恐らく、米国政府またはTwitter株主の意向かと思います。

 

このような誤った判定基準の大部分を、イーロン・マスクはTwitterではなくユーザーに解放し、ユーザーの民意に委ねることを考えていると思います。

 

余談ですが、Facebookも反米投稿と思われるものを検閲してます。私も何度か検閲を受けてますが、投稿内容的には全く問題なく、Facebookが毎回平謝りするという酷い有り様。

 

 

・・・酷いですよね。

 

このあたりから、個人的にはSNSを含む欧米日メディアの思考誘導(愚民政策含む)について考えるようになりました。言論の自由は、利益相反する方々にとっては潰すべき自由なのかもしれません。

 

話を戻しましょう。

 

2. パトロン機能を追加する

これはクレディビリティをユーザーに解放するための1つであって、さらにTwitterが収益を獲得する手段にもなり得ると思っています。

 

ヒントはPatreonが持っています。

 

自らの足を使って独自取材をしているフリージャーナリストがPatreonにも増えてます(池●彰とかもう戦場に行かない戦場カメラマンとは違います)。彼らはパトロンを集めることができて、パトロンになりたい人は自分が負担して良いと思うパトロンのコースを選び、彼らの活動を応援することが出来ます。

 

私は米国人ジャーナリストの、Patrick Lancaster氏をサポートしています。

 

彼は何年も前からウクライナを取材してきたのですが、彼の取材からはウクライナ軍やネオナチがいかにロシア系住民を殺戮してきたかが分かります。常に戦闘の最前線で取材を続け、マウリポリでの取材は命の危険と隣り合わせです。

 

意味不明で不正確な捏造動画やニュースよりも、彼のように正義感溢れる取材は信用に値します。

 

イーロン・マスクはTwitterにこのような「民意をお金で反映できる」仕組みを設けるはずです。つまり、民意の反映をユーザーに解放しつつ、Twitterはより強固なサブスク収益を獲得します。

 

シミュレーションしてみます。

 

✅ Twitterの月間アクティブユーザー数:3.3億人
✅ 月間アクティブパトロン数:1,650万人(5%)
✅ 月間パトロン単価:1,000円
✅ 月間パトロン総額:495億円
✅ 月間Twitter収益:24.75億円(5%)

 

年間売上にして約300億円のチャリンチャリンです。現在の年間売上のたった5%程度ですが、この収益を返済原資にして買収資金を調達できると考えれば利息分は余裕で賄えそうです。しかも買収によってユーザー数が増えると思うので、この年間売上を2倍にすることは可能だと思います。パトロン用の決済には、フィアット通貨に加えてDogeコインでも可能にします。年間600億円のチャリンチャリンに持っていくわけです。

 

総額5.6兆円を全額借り入れするとして、年間600億円を返済原資とすると年間10%の返済が可能。遅くてもおよそ10年で完済する原資が得られるわけで、このパトロン機能を設けない手はありません。

 

かつ、パトロンからの支援を受ける人は実名でなければならず、また、パトロンとして支援する人や企業は、政府絡みの支援やNED(全米民主主義基金)など世界で暗躍する組織は禁止され、パトロン支援金も年間上限額を設けることで、本当の意味での言論の自由が獲得できるのか…と妄想しています。

 

3. チャンネル機能を追加

これについては、情報提供者が情報を効率的にユーザーに届けるために動画はチャンネルにして、活字はマガジン化するかもしれないと考えています。

 

投稿を修正する機能についても議論になっていますが、例えば情報をブロックチェーンのコントラクト上に書き込む機能を設けると、修正・改竄履歴がパブリックアドレス上に書き込まれることになるので、誰がそれをやったのかも明確になる。これでなりすましやbotについては防ごうと思えば防げます。この機能は公開せずに、運営側がチェックするための機能にするかもしれませんが。

 

まとめ

Twitterを今のTwitterのままにするためならイーロン・マスクは買収提案してないでしょう。買収するからには、彼の中にプランがあるはず。超理系の天才ですから、技術的な算段をつけてることは間違いないです。

 

こんご、彼のビジネスで通信的な肝になるのが、Starlinkだと思っています。

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Starlinkは常に位置情報をライブで公開していまして、現時点で全地球をカバーしています。カバーしつつも、各国の法律に適用しなければならないため、現在では17か国でしかサービス提供されていません。

 

ウクライナのためにStarlinkを稼働させましたが、逆にウクライナと欧米がどのようなやり取りをしているかが筒抜けになっている可能性もあります。その情報を欲しい人がいるとすれば…ロシアでしょう。売るかどうかは別として、イーロン・マスクが握っている情報はクリティカルです。

 

イーロン・マスクはビジネスの天才でもあります。彼の総資産は28兆円。既に国家レベル。

 

ここで一旦、私の妄想も否定しておきたいと思います。

 

彼ほどの資産があれば、Twitterのパトロン機能で手数料を取ることなど必要ないのかもしれません。Twitter社のコスト体質は要改善として、手数料を取らないパトロン機能を既にSpaceXで実践しています。


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この寄付に関しては、手数料が一切かからず、指定した金額が100%届けられる仕組みとなっています。

 

もはや世界一の富豪は、見えている世界が常人とは異なっていますね。私は4月に入ってイーロン・マスクがTwitterを買収するのかも…と感じていたのですが、多分何年も前から計画していたはずです。


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このあたりの感覚は、事業を営んでいる方なら理解して頂けると思います。匂うんですよね。でも、匂ってくる時には、既に詰んでいることが多々あるのですが、イーロン・マスクの場合にはそれが途轍もない準備と理論に裏打ちされているのを感じて笑うしかありませんでした。学びたいと思っていても、足元にすら及ばないという・・・

 

いずれにしても、より良い世界が訪れるのであれば本当にウェルカムですし、本当の意味でのデジタル・ディバイド(情報格差)は、ネットが使えないことではなくて正しい情報が入ってこない現代のメディア環境のことを指しているはずです。

 

いくらネット環境が整っているとしても、嘘や陰謀にまみれた情報ばかりが横行していては、ネットが使えて幸せ~とは言えないはず。日本然り、中国然り、ロシア然り、全世界が世界で起きている本当のことを知りたがっていると感じています。それをイーロン・マスクのTwitterが実現できるのであれば、本当に応援したいと感じる人は多いのではないでしょうか。

 

ちなみに・・・次にイーロン・マスクがしかけて欲しい業界は、金融です。しかもクリプトを中心とした真のマーケットを創ってもらいたい。やらないか・・・