ZUUMA|直感投資と戯言

直感投資家。チャートも見ますが時事ネタ等から直感で動くスタイルです。記事は話半分以下でお読みください。キングダムの考察はnoteで更新中。https://note.com/kazugaga

きな臭くなってきた米ドル界隈

米国の株式マーケットもだいぶきな臭くなってきましたね。色々かいつまんでまとめますと、米国は自らの失政で「米ドル覇権」を放棄し多極化へ突き進んでいます。

 

つまり、今まで米ドルまたは米国企業がグリップしていたマーケットを徐々に手放していくことになります。スターバックスの不買運動はその流れの1つでしょう。唯一、金融マーケットでジャブジャブと蠢く米ドルだけはすぐにその住処を離れることは出来ません。よって、米国株は大型株であろうとなかろうと、急激で大きなボラティリティの中で投資することになるでしょう。

 

その中にはビットコイン&アルトコインも含まれます。特にビットコインは大きく下げる局面があると思っています。ビットコインは裏付けのないポンジ的投資だと思ってますが、魅力的なのは下がったとしてもまた上がるということ。どこまでも印刷可能なフィアット通貨(紙幣)のほうがポンジだと考えれば、ビットコインのほうがまだマシなのかもしれない…と思うこともあります。(補足:総量が決まっているクリプトがある一方、フィアット通貨は総量に際限がない)

 

2年前の予想は当たったのか

結局、フィアット通貨って財源不要でじゃんじゃん印刷できることが分かってしまいましたよね。Covid-19と戦争によって、財源など確保することなく大義名分があればどんどん供給できてしまう。その結果、ロジック通りに通貨が安くなってインフレになりました。一方、米国は急激なインフレを避けるために他国通貨を安くすることになるわけで、特に米国の奴隷である日本は言うなりの政策を続け結果的に超円安になりました。

 

ドルの暴落とインフレが継続すれば、米国発の大恐慌になるでしょう。よって米ドルは暴落しないように相対的に他国通貨を安くしておく必要があります。

引用:プーチンの言い分とドル覇権体制の崩壊 - ZUUMA|直感投資と戯言 ~2022年2月24日)

 

しばらく記事を書かなかったのは、この予測が当たるかどうか見ていたからですが、2年以上経過した今、「やっぱりそうだった」ということがはっきり見えたと思います。

 

 

銘柄の予測などできるわけがないので(いつも言いますがチャートは結果論です)、マーケット環境を予測して対策を立てたほうがクレバーだと思っています。これを説明するために、主に米国による他国への内政干渉についての記事をたくさん書いてきました。米ドルを理解しないと、投資はなかなか上手く行きません。過去の戦争を学べば分かると思います。

 

investmax.hatenablog.com

 

 

彼ら(米国)は、自分が生き残るためなら人の命などなんとも思っていませんので、それもCovid-19とウクライナ、イスラエルの件で多くの人が確信したと思います。

 

今後どうなるのか

これはもう少し見ていかないと分からないですね。中長期では、米ドルは崩壊するはずです。米国の債務もトリガーになるかもしれません。

 

このことについては、イーロン・マスクも警告しています。

 

https://x.com/elonmusk/status/1786365165463605754

 

米国政権中枢は、米ドル覇権を手放したいわけではないのですが、結果的に手放す方向に世界が向かってしまっています。特にBRICSの脱米ドルは止まりません。BRICSの合計GDPは、既にG7の合計GDPを超えてます。つまり、パワーバランスはBRICSのほうに部があります。

 

画像

 

• BRICS = Brazil, Russia, India, China, SA (+ Bangladesh, Egypt and UAE)
• G7 = Canada, France, Germany, Italy, Japan, UK (+ EU)

BRICS are now 31.5% of global GDP vs the G7's 30%.

 

しかもBRICS陣営はどんどん加盟国が増えそうです。米ドルが内政干渉してきた国、経済制裁を食らってきた国は、どんどんBRICS側に付くでしょう。G7やNATOは最後のあがきをしていることになります。

 

私見になりますが、米ドル覇権は崩壊したとしても、米ドルが完全になくなるということは無いと思います。経済制裁等の「やりたい放題」が減っていくので、米国はより直接的な「戦争」を扇動していくしかないのです。

 

https://www.theinteldrop.org/2024/05/03/brics-and-de-dollarization-efforts-analysis/

 

当然、次のターゲットは中国です。但し、今の中国には経済力でも軍事力でも米国は勝てないと思います。米国も中国に勝とうとしていないと思います。矢面に立たされる国がめちゃくちゃになって、その再生を米国が担う=新しい経済のパイが生まれるという構図です。大きな国ほど、再生するときのパイは大きいです。もう分かりますよね。

 

投資的には、この膨れ上がったS&P500やダウを見る限り、米国株に新規投資しよう!とは思わないですよね。

 

 

投資の鉄則は、「安く買って高く売る」です。その鉄則に合致しないマーケットです。もちろん、全部の銘柄がダメということではなく、Penny Stockには旨味を感じる場面が多くなると思ってます。また、売られすぎた中国株も美味しいと思っています。時代が変わる2年になるはずなので、一攫千金を狙うことなく、確実に取っていきましょう。

 

今後も、米国(米ドル)の動きから目が離せません。