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米国のシリコンバレー銀行が経営破綻し、金融当局の管理下に置かれた。多くのスタートアップのメインバンクとして利用され、急速に成長した銀行。週明け以降、影響が広がると見られる。
いよいよ米国発のクラッシュが近づいてきました。昨年から何度も書いてきましたが、2000年、2007年と同様に2023年は多くの人が資産を失うでしょう。なぜか?「そうなっている」からです。シリコンバレー銀行が破綻したことが発端にならないとしても、米国が抱えるリスクは異常です。
顕在化する米国リスク
参考までに、過去記事を引用します。下記は7月2日の記事です。
米国が抱えるリセッションの潜在的リスクが非常に高く、欧米メディアの偏った情報の輪の中にいる日本人はそのことに気づきにくいかもしれません。もっとも、投資の世界に足を踏み入れている人は、そのリセッションの足音が聞こえているはずです。
下記は10月の記事です。
改めて断言しますが、米国のリセッションは確定で金融マーケットを破壊します。米国には優秀な企業が数多く存在しますが、企業活動とは別にマーケットが破綻します。「業績と株価は関係ない」ということが浮き彫りになるでしょう。マーケットが破綻する時は呆気ないです。ロジックやチャートなど無意味です。
今年1月にも書きました。
米国は自ら仕掛けたインフレ隠蔽戦争・対露Proxy Warの煽り、内政の欠如によって、今年は昨年より悪い年になります。米国の覇権作戦にまんまと乗っかってしまったEUは、今年も酷い状況。日本はシュリンクしていくので、こんなものでしょう。米国はリセッションです。
上記の記事のように、米国株(指数含め)一辺倒の積立は良くないと考えています。但し、新興国が良いかと言えば、そうとも限りません。長期戦略で見て新興国のほうが良いと考えていますが、今年に限って言えば良い国はないでしょう。
リセッションの裏で、どんどん紙幣が刷られていきます。フィアット通貨の価値が良く分からなくなります。
対米従属でいいのか
これは一般人がどう言おうと、覆るものではないです。民主主義とは、一部の既得権益の出来レースですから、決められたルールはそうそう変えられません。よって、私は選挙に行かないという積極的不参加を決めてます。
「お上の企み」を先回りして予想することで、金融マーケットがどう動くか判断しています。チャートやロジックなどは、不要です。クラッシュ手前で、チャート投資家がクラッシュに気づく確率はほぼ0%に近いはずです。チャート的には、突然やって来るように見えるからです。
だいたい2~3年くらい前に、「きな臭い」感じが世界に蔓延します。一般的に投資家は、「もっと上がる」と思って投資します。それが「きな臭さ」の始まりです。
対米従属する国々は、米国発のクラッシュの影響をモロに受けそうです。中国もロシアもそれに気づいているでしょう。米ドルに影響されない経済圏を形成しているのはそのためです。とは言え、中国もロシアも影響を受けないわけではありません。
中国が世界経済・世界平和に果たす役割が増大しています。イランとサウジが歴史的和解にこぎ着けたのは、中国がいたからです。日本人の多くが「世界の警察」だと盲信している米国は、蚊帳の外。
米国とNATOはいたずらに戦争を仕掛け、多くの命を奪ってきました。Covid-19で100万人以上が亡くなった「世界最大の負け国」である米国は、他国でも人々の命を軽視し続けています。果たして対米従属は正しい選択なのでしょうか?日本人はこのことを改めて考え直す必要があると思います。
内政干渉をせず、互いの妥協点を見つけ、長期的視野で平和と経済を構築する。政治家が採るべきベクトルを、あの中国が示しているのです。日本の政治家は一体何をしているのでしょうか。
最後に
少しだけNIOの話を。
相変わらず株価が低迷していますが(笑)、今年は米国のセンチメントに引きずられて上げたり下げたりすると考えてます。今年も業績相場にならないからです。
NIOとしては、急拡大せず、着実に台数を増やしていく戦略で良いと思ってます。
単純計算すると、2022年通期は1台あたり7,927,436円の売上になっています。ECやPower Stationの利益構造が良く見えないのですが、これもこのまま行くと思います。技術供与・インフラ供与をして、どこかでPatent Feeが発生してくるのかもしれません。但しそれは大きな収益にはならないでしょうね。
今年も良いタイミングがあれば買い増しを考えています。私にとっては応援株でもあるので、リターンはそれほど気にしません。