今年(2023年)は、新つみたてNISAの銘柄選定をしなければなりません。
個人的には、米国株価指数を引っ張ってきたGAFAMの時代が一旦終わったと見てます。
昨年の夏までは、S&P500のインデックスの中でのウェイトがAppleが約7%、Microsoftが約6%、Amazonが約3%、Alphabet(Google)が約2.2%、Metaが約1.3%でした(Investopediaによる)。合計で約20%を占めていたわけですが、もう彼らがマーケットを強烈に牽引することはないでしょう。もちろん、重要な企業で無いということではありません。
下記は、GAFAMのINDEXです。ピークが遠い昔のように感じてきます。
また、米国は自ら仕掛けたインフレ隠蔽戦争・対露Proxy Warの煽り、内政の欠如によって、今年は昨年より悪い年になります。世銀が発表したレポートを見ると、中国が世界経済をリードする流れです。
米国の覇権作戦にまんまと乗っかってしまったEUは、今年も酷い状況。日本はシュリンクしていくので、こんなものでしょう。米国はリセッションです。
経済的指標から見ていけば、中国がリードする世界が大きくなって行きます。それに対してなぜか軍事的センチメントを煽って抵抗しているのが米国。よって、賢い人は中国の指標一択!となりがちなのですが、それは甘い考え。経済状況と株式マーケットは一致しません。
金融的には米国を切り離せないのです。多くのファンドが米ドル建てであり、まだまだ米ドル覇権が強い状況ですが、将来的にはどこかで反転していくでしょう。
北米比率の低いファンド
上記から、米国株(北米)の比率を極力下げた銘柄を選んでみました(情報は2023年1月12日時点のものです)。と言っても、中国株に積み立てられるものがほとんど見つからないので、まずは北米比率が低いものを。
①三井住友TAMー世界経済インデックスファンド(楽天)
②SOMPOーハッピーエイジング20(楽天)
③ブラックロックーインデックス投資戦略ファンド(楽天)
私が楽天証券でつみたてNISAをやってきたのもあり、新つみたてNISAも楽天証券にする予定です。よって、選定したのも楽天でつみたてが可能な銘柄になっています。
①は北米比率が35.28%です。上位10銘柄が日本の大企業になっているところが、ちょっとどうなのかな…と思ってしまいますね。
②は北米比率が30.66%です。上位10銘柄がこれまた日本の企業。比率的にアジア・オセアニアが59.23%と多くなっているのが特徴ですが、日本はアジアの成長の恩恵を受けられないのではないかと思うほど失政の連続です。危険。
③は北米比率が43.7%と、これらの中では最も多い比率です。上位10銘柄が日本の投資法人になっており、個別銘柄とガチンコするのを避けているのも特徴。
3つの中で選ぶなら…③ですかね。ただ、ファンドスコアが低いのと、ボラティリティが低めなので面白みはないかもしれません。
そうなるとやはり、消去法的にはなってしまいますが、下記の銘柄なのかなぁと。
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
上位10銘柄は、中国株が好きな人なら知っている銘柄が多いのではないでしょうか。
TSMC、テンセント、アリババ、美団など割とおなじみの銘柄です。前回の記事で書いた通り、積立は右肩上がりである必要がありません。逆に下落時に多くの口数を買うことが出来るので、ボラティリティが高いほうがいい。見た目のリターン・パフォーマンスよりも、ボラティリティの高さのほうに注目してます。
下記はリスク&リターンです。中間あたり。
過去の運用実績とリスク・リターン評価です。
年毎のパフォーマンスはあまり見てません。できれば月毎のパフォーマンスで、荒れてる方が好きですね。現行のつみたてNISAはこちらの銘柄に積立変更したので、少し様子を見てみようと思います。