ZUUMA|直感投資と戯言

直感投資家。チャートも見ますが時事ネタ等から直感で動くスタイルです。記事は話半分以下でお読みください。キングダムの考察はnoteで更新中。https://note.com/kazugaga

コラム|2022年YTDで振り返るマーケットとSikorsky MH-60R

 

2022年の主要YTDパフォーマンスをまとめました。

 

2022年をここで一度振り返る

2022年は何度も書いてきた通り、安全保障的観点、地政学的視点でマーケットを見なければならない年のため、特に株価は上がらない年です。また、米国の利上げ連発は皆さんご存じの通りで、これも「米国は相対的に他国通貨を安いままにしなければならない」と書いてきました。

 

↓2022年2月24日の記事をご覧ください。

ドルの暴落とインフレが継続すれば、米国発の大恐慌になるでしょう。よって米ドルは暴落しないように相対的に他国通貨を安くしておく必要があります。

プーチンの言い分とドル覇権体制の崩壊 - ZUUMA|直感投資と戯言

 

インフレをロシアのせいにする米国ですが、ロシアがウクライナに侵攻する前から米国はインフレでした。現在の状況も、私の記事を読んでこられた方は、良く見えていると思います。

 

↓2022年2月25日の記事をご覧ください。

米国が世界の覇権であり続けることは無理で、国内のインフレ対策を含めた統治を進めないと世界経済に与えるネガティブ・インパクトが相当膨らみます。混迷するのは米国経済かと思います。日本は制裁という形でそれに加担することになります。

ウクライナの軍拡を推し進めてきたNATOと米国、求められる手打ち - ZUUMA|直感投資と戯言

 

↓2022年2月13日の記事をご覧ください。

ここに、米国による対露冷戦が加わります。ボラティリティは高まると見ています。おそらく、米国が対露工作に本格参戦した後で、ノルドストリームを攻撃するでしょう。冬になる前に。それがEUを破壊します。米国はロシアの破壊とEUの破壊によって、相対的に有利に立とうとしてます。そうなったら、金融マーケットは荒れに荒れるでしょうね。

米国|陰謀に満ちた対露プロパガンダ戦争 - ZUUMA|直感投資と戯言

 

↓2022年2月18日の記事をご覧ください。

今年は、「経済学的視点」で投資をしても稼げない。「地政学的、安全保障的」視点で投資する必要があります。まだ2月ですが、ここを間違えると損失が膨らむと感じてます。
米国のインフレはコントロール出来ないかもしれません。インフレが続くとテック株は上昇しにくいと思うので、EV株(EVはテック系分類です)も同様。その間は、ボラティリティー指数のように別の投資先で利益を取る必要があります。

投資|ボラティリティー指数の投資ゾーン(2022年2月) - ZUUMA|直感投資と戯言

 

ようやく、書いてきたことに世界が追い付いてきた感じがします。

 

ここで改めて、冒頭の画像を再掲。あらゆるアセットの中で、ボラティリティー指数(VIX)が最も上昇した1年になりそうですね。

 

このようにして自分の過去記事を振り返ると、おおよそですが、投資環境を判断するために必要な材料は書いてきたと思っています。反ロシアとか反米とか反中とか、そのような感情的なスタンスに立つのは無意味です。冷静にマーケットを見つめることが出来る人が、最後に勝利を手にします。

 

株が上昇しなければ、株以外で勝てばいいのです。好き・嫌いで投資手法や投資先を決めている間は、搾取されやすいですから。

 

未知の世界へ

ここからは、さらに未知の世界です。

 

すでに第三次世界大戦はスタートしています。大戦というのはスタート時に呼称が付くわけではなく、「今思えばそうだった」という事後のネーミングです。

 

Nord Streamのパイプラインへの攻撃は、断定はしませんが状況から考えて米国の仕業でしょう。

jp.reuters.com

 

爆発が起きた個所はデンマークとスウェーデンの領域で、いずれも米国諜報機関が監視下においてきたところです。ロシアが、わざわざフィンランド・エストニア・ラトビア・ポーランドを飛び越えてミサイルを撃ち込む意味がありません。仮にミサイルを発射したとしても、探知されてバレます。

 

 

わざわざ米国の監視下にある領域に、ロシアが軍艦や戦闘機で侵入することも考えられません。EUの経済を破壊し、ロシア依存のエネルギー政策をぶち壊すことによって、米国のガス輸出を増やすという利益が米国にはあるため、断定はできませんが米国にしかメリットがないのが現状です。もともと米国はEUを巻き込んで経済的に破壊したいので。

 

そもそもドイツへのガス供給を止めるための破壊なのであれば、ロシアはバルブを閉めたままにすれば良いだけで、破壊するメリットは一切ない。供給を再開するには、直さなければならないですから。収益源なので、破壊しません。

 

様々な報道を見ましたが、良くまとまっているのが下記です。

Sabotage!! - This Ex-Defence Minister Believes The U.S. Blew Up Both Nord Stream Pipelines

 

チェコでは数千人が政府のエネルギー危機への対応に抗議。EUとNATOに反対し、人口 1,070万人の中央ヨーロッパの国が軍事的に中立であることを求め始めています。この観点から、「ロシアはEUとNATOを分断・解体するためにパイプラインを攻撃した」と考えられなくはありませんが、効果は薄いでしょう。

www.reuters.com

 

なにより、ポーランドの元防衛大臣であるシコルスキーが、パイプライン爆破があまりにも嬉しすぎたのでしょう、手を滑らせてTwitterに投稿してしまいました。

 

 

予想でしかありませんが、米国がポーランド側からパイプラインを攻撃したと思います。その計画を知っていたシコルスキーが、うっかり「Thank you, USA」と呟いてしまった。ご丁寧に画像付きで。

 

シコルスキーは、すでに感謝画像を削除していますが、さらに火消しに走ったのかこの海域でロシアのパスポートが見つかったという画像をリツイートするという分かりやすい揉み消し工作。

 

一体どこの素人が、爆破攻撃の最中にパスポートを所持して、ご丁寧に犯行現場に、しかも海上に落とすのでしょう…(笑)。プロパガンダでしょうね。初犯の泥棒じゃないんですから、こんなヘマするわけがない。まぁ…画像を見れば合成だというのが分かりますが…こんなのをリツイートするシコルスキー、分かりやすい人間です。おかげで犯人が分かりました。

 

Nord Stream爆破は、EUを崩壊させたい米国が企んだ謀略、というのが私の見解です。これも以前書いた通りの出来事です。

 

さらに決定的なのは、この海域を飛んでたのがバレた米海軍Sikorsky MH-60R Seahawk helicopterです。9月1~3日に、パイプラインが破壊されたエリアで偵察飛行しているのを、FlightRader24で検知されましたという記事。

english.almayadeen.net

 

下記は9月1日。事前の下調べですね。

 

実は8月28日にも、偵察していました。もう嘘はいけません。

 

Sikorskyがポーランドから偵察に出る様子もレーダーに探知されています。ポーランドのグダニスクあたり。米国(NATO)の基地もあるので、多分間違いないでしょう。

 

前日と当日。

 

「Thank you, U.S.」と呟いたのがポーランドのSikorskiで、パイプライン周辺をなぜか何度も偵察していたのが米海軍Sikorskyという、「1文字違い」の奇跡的な偶然。シコルスキーが米国に感謝するのも頷けます。

 

Silorskyの製造元は、ロッキード・マーチン。米国株ボロボロの最中、YTDで+10%の典型的な軍産銘柄。こういうの、日本のメディアは完全スルーしますよね。

www.lockheedmartin.com

 

Flightradar24: Live Flight Tracker - Real-Time Flight Tracker Map

 

これ以上はやめておきましょう。

 

投資環境的には、今後すぐに相場が良くなることはありません。

 

来年、米国が利下げするのも難しいです。「インフレはコントロールできない」と書いてきた通り、米国は長い長いインフレに苦しむことになります。いや、米国だけではありません。日本然り。

 

Nord Stream爆破は、米国の分かりやすいメッセージです。EUを破壊するまで手を緩めないぞ、という意思表示。ウクライナがロシアに勝とうが負けようが、お構いなしです。そんな米国政府のトップは、認知症が酷い状況になってきたバイデン。バイデンはやらされているだけで、ピエロ役を演じさせられてます。米国史上、最も邪悪で無能な大統領が確定です。米国人の半分はこのような世界情勢を見て見ぬふりをしていますから(本当に知らない人も多い)、メディアのパワーというのは怖いですよね。

 

2024年米大統領選予想、バイデン氏支持がトランプ氏を上回る、米大学世論調査(米国) | ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース - ジェトロ

 

バイデンは早く引退しないと、身の危険が…

 

今後のマーケット

金利上昇局面での安全資産と言われてきたものに投資しても、それが今後も正解であるかどうかは分かりません。

 

下落した株価が本格的に上昇し始めるのは、米国が利上げを止める(利下げをほのめかす)段階でしょうね。それまでは思惑売り・期待買いが拮抗してボラティリティの高い相場が続きそうな感じです。たいていの人が資産を溶かします。

 

そして、米中デカップリングが終わったわけでもありません。前述のSikorsky、8月下旬には台湾海峡を飛んでました。中国が怒るわけです。

 

金融分断も、またどこかで再燃するでしょう。

investmax.hatenablog.com

 

ただ、資金力のある人にとっては買い時です。まだまだ下がる余地もありますが、資金力があればある程度長期で仕込めるからです。ピンチはチャンス。日本企業の輸出銘柄で、為替想定を1ドル=120円以下にしているところもそこそこあります。つまり、上方修正を見越した買いもねらい目の1つ。

 

例を挙げると…サントリー食品、ダイキン工業、村田製作所、ニチコン、日本ケミコン、島津製作所など。

 

また、味の素などもねらい目で、YTDで+20%ですね。つまり…日本の銘柄に妙味ありだったりします。日本の銘柄、いくつかピックアップしたほうがいいですかね?やめておきますか(笑)。

 

資金力がない場合には、ポジポジ病にならないように資金管理を気を付けましょう。常にポジションを持ってなくてもいいわけで。

 

ということで、少し気が早いのですが2022年のマーケットは大きく上昇することがないと確信しましたので、振り返ってみました。気持ちはすでに年末です。