ZUUMA|直感投資と戯言

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日々戯言|日中共同声明を反故にした日本政府

本当は政治についてあれこれ書きたくないですし、私のような発信力のない人間がどうこう言ったところで、1ミリの影響もないことは承知しています。

 

それでも、菅義偉首相のやってしまったことは、確実に戦争(対人かどうかを問わない)に向かわせてしまう契機になったので、書かせて頂きます。

 

ほとんどの日本人は親中ではなく親米なので、中国が激怒する理由すら分からないでしょう。念の為今回も記載します、中国が真っ白だというつもりはありませんが、日本政府がやってしまったことを日本人はきちんと感情論抜きで理解しておきましょう。

 

皆さんは日中共同声明全文を読んだことがありますか?外務省のWebサイトにご丁寧にきちんと掲載されています。外務省発信ですから、世界に対して日本はこういうスタンスですよ、という大事な内容。

 

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最も問題なのは、日本政府の立場として台湾は中国の領土の不可分の一部であると既に認めていることです(第三)。

 

さらに、「日中両国間の国交正常化は、第三国に対するものではない。両国のいずれも、アジア・太平洋地域において覇権を求めるべきではなく、このような覇権を確立しようとする他のいかなる国あるいは国の集団による試みにも反対する(第七)」として、第三国の介入を許さない、としています。

 

日本政府は、一方的に田中角栄と周恩来の歴史的な共同声明を反故にし、歴史をひっくり返してしまいました。そうなるとは予想していましたが、これで中国は日本に対する態度を硬化するでしょう。折角、経済的な結びつきが強くなってきた矢先、米国の戦争屋による挑発・捏造・扇動に加担することになったのです。

 

私は正直、日本を出たいです。中国で活躍する日本人たちが、正しい歴史観・脱覇権の経済協力をいくら説いても、全く無意味。日本は長い歴史の中で、覇権体制から抜け出す唯一の機会を逃しました。歴史を学べば、事の重大さが分かります。日本で識者と言われる方々も、東トルキスタンのテロリストのことを理解することもなく、親米発言を繰り返すこのカオス…恐ろしい雰囲気です。

 

米国が親日気取りをして、原発汚染水の海への排水を承認し、日本人アスリートの米国での活躍を気持ち悪いほど賛美し、それら全ては武器を売るために行われていることを、今に生きる日本人はいつ知ることになるのでしょう。

 

アフガニスタンからの撤兵も、口だけで民間組織は残して民営化させるだけです。リソースを「中国との競争に割く」という言質を、気持ち悪いと思える日本人は、一体何人いるのでしょうか。

 

ウイグルについては、日本は中国と共同で調査をすれば良かった。その機会も失ってしまった。

 

中国の戦闘機のNewsが日本で流されるのに、米国の空母や偵察機がうろちょろしていることは報道されない。これもTwitterなどで容易に情報が入手できますが、挑発行為を続けているのは米国。

 

twitter.com

 

経済的な覇権を米国が中国から奪い返そうとすることの無意味さ。

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数では勝てないことを謙虚に認め、共存共栄のベクトルが正しいのですが、米国は地政学的に距離があるので日本と香港と台湾を巻き込んで中国への抵抗を続けていきます。

36kr.jp

 

歴史を戻してしまった菅義偉首相の決断は、正しいものではありません。米国の戦争屋は、火種を自ら起こし、儲けたいだけ。世界は今、良くない方向に進んでいる気がします。その片棒を担いだのは間違いなく日本。

 

もう戻れない、大きな一歩。その転換点に生きる、私たち。