下記は前回の記事です。
思い返せば、私がNIOに関してネガティブな記事を書いたのは2つしかありません。1つはスマホの自社製造(OEMなら大賛成)、もう1つはサブスクでした。ちなみに、サブスクという形態に関してはポジティブにとらえていまして、日本でもやって欲しいと思っています。
ということで、株価的にネガティブというだけであって、一体どのようなサブスク・プランをNIOが打ち出してくるのかは大変興味があります。
「普通のサブスクじゃん」と言われないような、独自のプランが期待されます。
車体のサブスクに関する商品設計領域は、概ね下図の通りです。
新車のみをサブスク型にする場合、前回の記事の通りEUマーケットでの黒字化には相当な時間がかかります。
このコスト回収のサイクルを早める方法は大きく2つ。大量生産を加速させることでProfit Marginを上昇(コスト低減)させるか、中国で今後増えてくる認定中古車をEUでサブスク化するか、です。この2つが同時に実現するのであれば、EUのみならず世界各国への展開が容易になります。
1.新車のサブスク…1,200€~
2.認定中古車A(製造から2年未満)…1,000€~
3.認定中古車B(製造から5年未満)…800€~
例えばこのような価格設定にすると、Long Termでキャッシュポイントを増やして行くことが可能です。契約期間が長くなればなるほど安くなれば、契約継続率も上がります。NIOは既に認定中古車の取り扱いを行っているので、車体価格の維持・管理はしやすいはず。
さらに、「サブスク契約すると美味しい」という仕掛けも必要ですね。
例えばNIO LIFEで利用できるクーポンorポイントを提供するとか、サブスク対応車は距離を乗れば乗るほどポイントが獲得出来るとか…このあたりはブロックチェーンを取り入れたり、Move2Earn方式にするとワクワクするのですが…
ここで少し価格の話に戻りますが、€800で中古車サブスクが実現したとしても、日本円換算で11万円を超えるんですよね(2022年10月10日現在)。自宅のローンと同程度の規模になってしまうので、稼ぎが本当に多い層にしかアピール出来ない可能性もあります。
そこで廉価版(マスマーケット用)の車体が必要になります。ここは既に設計・開発に着手しているので、上手く棲み分けしながら展開していくのでしょう。
NIOファンをびっくりさせるようなサブスクプランを、期待しています。