
今日は少し本業と言いますか、本業の中で実施している「国プロ」について書きたいと思います。尚、本文とトップ画像はまったく関係がありません。
国プロ(国家プロジェクト)とは
主に日本の政治や行政主導のもとで、新興分野や国の最優先課題に投資する支援活動の俗称です。国が資金を投入して社会的に影響力のある研究開発を行うことで、日本の技術や経済の発展に資することを目的としています。
具体的な名称はここでは伏せますが、実は私が経営している企業は国プロに採択されて、現在研究開発しているものがあります。そんなに大きくない企業なのですが(完全に中小企業の中の「小企業」に該当)、国プロに採択された理由がいくつかあると自己分析しています。
今回は最重要な3点を書きたいと思います。
1.提案内容
まず、国プロに提案する大前提として、提案内容が募集要項(国が積極的に後押しする業界や技術)に沿っている必要があります。ただ、ここも馬鹿正直に捉えると視野が狭くなってしまうので、できる限り拡大解釈をして社会課題の解決に結びつけられれば良いわけです。
私が応募したプロジェクトも、厳密には募集要項に100%合致していなかったと思っていますが、それでも採択されました。発生する経費の2/3を補助してくれますので、実質は1/3の持ち出しで開発を進めることが出来ます。尚、補助割合や補助期間はプロジェクトによって異なりますのでご留意ください。
提案内容が要項にマッチしていて、かつ先進的であり、社会課題を解決できる!という3点がきっちり網羅されていれば、採択される確率は上がっていきます。もちろん採択枠はあるので、他社に負けてしまうことも考えられますが。
2.提出した資料
実は国プロで重要なのがこの「資料作成」だと感じます。いくら良い技術であっても、良い構想であっても、資料の質が悪いと落とされる可能性が上がります。ウチが採択されたのは、実はここがめちゃくちゃ良かったのだと思っています。あくまで自己分析ですが…
実は2022年まで、別の国プロに参画していたこともあり、予習できたのが素晴らしい経験になってました。
もし国プロにチャレンジしたい!出願したい!という方がいて、資料作成が分からないときはご連絡ください。実作業は無償では出来ませんが、私が出来る範囲でアドバイスすることは可能だと思います。
3.コンソーシアム
もし国プロにチャレンジするのであれば、社会実装を見据えたコンソーシアムを提案時から構築しておいてください。これは募集要項に記載はないと思いますが、「開発して終わり」ではなく、社会実装するまでが評価されます。
開発にしても社会実装にしても、予め1社ではなく複数のコンソーシアムで提案することで、奥行きと広がりが出ます。ここをやってない企業が多いんじゃないですかね。「◯◯に応募するので、協力して頂けないでしょうか?」と声掛けすることで、多くの企業は承諾してくれると思います。
※但し大企業過ぎる場合は決裁に時間がかかるため仕込みが肝心。
その際は、各社のSOWをきっちり定め、1つの目標に向かって進められる指針が必要です。
…と最重要な3点を書いてみました。一体誰がこの記事を読んで参考にするのだろう…という疑問が今になってふつふつと湧いているわけですが、困っている人の助けになれば嬉しいです。
で、この国プロがめちゃくちゃ忙しくて(言い訳ですw)、投資は現在ほったらかし状態になってます。それでも収益化出来ているので、億円単位のポートフォリオを持つことはやはり重要だなぁと思う今日この頃。
めっきり秋ですが、東京はなぜか暑いですね。ではまた。