一般投資家が団結すれば、「相場は作れる」ということが分かりました。もちろん、単一銘柄に絞った相場なので、マーケット全体を押し上げるチカラはありません。
Short(空売り)を主戦場にしてきたファンドは、一般投資家を敵に回せなくなりました。
正直に言いますが、私もGameStopの祭りに参加した1人です。
祭りに参加した時の状況
過去記事をご覧頂けると分かると思いますが、いち早くGameStopの祭りを察知していました。とあるコミュニティが異様な様相だったのですが、徐々に支持者が増えていき…「これは乗ってみようかな」と遊びで参戦。
BUYとSELLの両建てで参加、かなり利益を出していたのですが…途中で某証券会社(IG証券)のアプリがフリーズ。PCからもログイン出来ず、SELLのポジションはその後の急騰に耐えきれず爆破。結果、個人的には3万円のマイナスというショボい祭りになってしまったわけです。
無念祭り。一瞬、即身仏になりかけました。
証券会社の言い分
結果的にGameStopの急騰が連日続くことになり、都合3日間、IG証券のアプリは日本の深夜帯(アメリカの市場オープン後)にフリーズが続きます。
「どうせすぐ終わるだろう」
と思ったのかどうかは分かりませんが、私は3日間ともこのフリーズを経験。さすがに3日目となった1月30日(土)に詳細クレームのメールを送りました。私のように長期で仕掛ける一方、時勢に合わせて短期売買でも利益を取るタイプの投資家は、かなり影響を受けたと思います。
目に見える損失以外に、機会損失が大きい。この機会損失は金額換算出来ませんが、私の場合は少なくとも数千万円の利益を失ったことになります。祭りの存在を知ってて参加してましたから…(笑)
今日、担当の方から電話があり、平謝り。IG証券のサーバーはロンドンとヒースローに設置してあるのですが(日本人も世界中の人もここを使う)、GameStop騒ぎでどちらもダウン。もし初日のダウンで何かしらの対策を講じていたのなら、2日目と3日目はシステムが正常に動いていたでしょう。この2日間取引をしていたら…と考えると…ハワイに豪邸を買っていたかもしれません。
過ぎたことは気にしない
冗談はさておき、過ぎたことは気にしても仕方有りません。ぺこぱのように、時は戻せない。そして、証券会社が損失補填をしてはならない(法的に)ということも知っています。よって、証券会社をこれ以上詰めても何も出てきません。
いや、正直な話、ぶっ飛んだ人もいたと思うんですよね。一時的ですがVIXも急上昇しましたし、私も利確予定だったボラティリティ指数が含み損になりました。
メディアの在り方も、システムの在り方も、この新型コロナで変わったのだと思います。過去の経験と知識で設計してはダメだということが分かったと思います。
アリババのインフラがいかに凄いのか
話の筋は違うのですが、アリババのインフラ設計の考え方を取り入れておく必要があると思います。同社は、毎年W11(ダブルイレブン)を経験することで、インフラの強化を続けてきました。
アリババグループが発表したダブルイレブンの主な実績
✅流通取引総額(GMV):4982億元 (約7.9兆円)
✅秒間ピーク注文数:58.3万/秒
✅1億元(15.9億円)達成商品: 470個
✅配送数:23.2億個
✅AI翻訳単語数:3.7万億個
✅AI翻訳対応言語数:214言語
✅AIカスタマーサポート対応件数:21億以上
対象期間:2020年11月1日00:00〜2020年11月11日23:59:59
Sourceはこちら
秒間ピーク注文数、58万件。
えげつないです。明日に控える決算も当然…(以下自主規制)
一般投資家が大挙したGameStop騒ぎに対して、アメリカのみならず世界的に規制することはもはや難しいと思います。であれば、証券会社は自らインフラ能力をアップさせておかなければなりません。トランザクションが増えれば手数料が増えるわけで、やらない理由はありません。
それをたった3日間だったとしても、放置した責任は大きい。対応策は別途連絡を頂く予定ですが、顧客の信用を失うようだと、あぐらをかいていると思われても仕方有りませんよね。
私の数千万円…(涙)
ワカチコワカチコ。
クラウド企業はまたチャンスが増えましたね。