少しずつ明らかになってきた、NIOのNeoPark。
- 16,950 acres
- 10,000 R&D personell
- 40,000 technical workers
- 1 million vehicles production
- 100 GWh battery production
- Gross yearly output of RMB 500 billion (77B USD)
NeoParkの16,950エーカーという広大な面積。㎡換算では6,859万㎡なので、日本だと山手線の内側(6,300万㎡)よりも広い。ヤバイです。
Fremontにあるテスラの工場が370エーカーなので、その45.8倍の広さです。NeoParkで働くヒトも50,000人以上になるようで、Fremont工場の10,000人の5倍の規模です。年間生産台数100万台は、テスラの50万台の2倍。誤解のないように記載しておきますが、NIOはテスラを超える!と言いたいわけではありません。
中国で良く見られるやり方なのですが、ダイナミックなIndustrial Parkを政府肝いりで作ってしまい、そこに関連する企業を誘致し、Revolutionと社会実装を超絶スピードで実現してしまう。よって、この広大な敷地がすべてNIOの工場になるわけではなく、NIOのEV製造・バッテリーインフラ・AI・ライフスタイルの実現に関連する企業も続々と誘致されると思います。
恐らく数十~100社くらいは行ってしまうのでは。EV Industry Clusterです。
もしかしたらテスラもNIOとの共同プロジェクトを何かしら考えているかもしれません。そして既にヨーロッパでの展開を進めているNIOが、各国で統一インフラ(特にバッテリー)を展開出来るかが鍵です。Bettery Swapは、中国では重要な考え方になるでしょう。
今朝の日本時間10時~開催された、Earnings Conference Callも聞いてました。
業績は市場予想を上回るもので、NeoParkのことを考えても将来的にはもっと株価が跳ねていいと思っています。ただ、デリバリーガイダンス(図)が示している通り、需要が増えても一気に生産台数を増やすことが出来ないので、株価が業績連動するウェイトが高いのであれば慎重になる必要もあります。製造ラインの今後の拡張に時間もかかるのと、半導体チップの供給不足もあります。
その間に、NIOは政府とのNeoPark構想を進展させるのと、SINOPECと共同でBattery Swap Station(2nd Gen.)の展開を進められます。ブランディング的にはかなり重要な期間で、一時期のiPhoneがそうであったように、「納車待ち」の人数が相当数増えていくと思います。
<良い材料>
✅NeoParkで100万台生産→合計130万台/年
✅地方政府が支援するプロジェクト
✅株価が安い(50ドル以下)
<懸念材料>
✅半導体チップの供給不足
✅米国主導の対中デカップリング
✅NeoPark完成まで時間がかかる
NeoPark操業まで時間がかかるので、生産台数が一気に加速することはありません。その間、どこかのタイミングで機関投資家がドカンと株を買うでしょう。いずれにしても、ある程度のスパン(2~5年)で投資するのが良い銘柄です。短期的には下げます。
現在のテスラの株価(約670ドル)の足元にも及ばないのが、NIOの株価です(現在40ドル)。そろそろARKが買わないかな…と思っているのですが(笑)、ARKはテスラのビジネスモデルが好きでシェアを増やしているので、買わないでしょうね。でも将来はわかりません。ファンドが投資戦略を変えることは悪いことではないので、その時はウェルカムARK!です。