2022年3月25日・Q4 Earnings Call ハイライト
<第4四半期>
✓売上高:99億元(前年比49.1%⬆)
✓純損失:21.43億元(前年比54.4%⬆)
<年間>
✓売上高:361.4億元(前年比122.3%⬆)
✓純損失:40.2億元(前年比24.3%⬇)
<現金準備金>
554億元(約1.06兆円)
<納入台数>
✓第4四半期:約25,000台(前年比44.3%⬆)
✓年間:91,429台(前年比109.1%⬆)
詳細
コスト上昇とサプライチェーンの圧力下で、NIOは粗利益率の着実な増加を維持しました。 2021年第4四半期の自動車の粗利益率は20.9%で、前年同期比で3.6ポイント、前四半期比で2.9ポイント増加しました。
William Liによると、NIOは昨年の第4四半期に三元リチウム電池(リチウム+リン酸鉄リチウム)の使用を開始しました。コスト面での優位性により、粗利益増に貢献しました。尚、パワーバッテリーとバルク製品のコスト増加は粗利益にマイナスの影響を及ぼしました。原材料の値上げを考慮し、車両の年間粗利益目標は依然として18%〜20%に設定しています。
原材料費への圧力が業界に影響を与えています。最近、テスラやBYDなど10社以上の自動車会社が車体価格を引き上げています。NIOはまだ値上げしていない数少ないブランドの1つです。NIOは現在値上げの考えがなく、価格設定ポリシーを市況に応じて変化すべきかどうかを確認すると述べました。
炭酸リチウムの価格の最近の高騰に応えて、William Liは次のように述べた。
「需要と供給の間に大きなギャップがあります。また、産業情報技術省と他の管轄当局が価格メカニズムを調整していることもわかります。私たちは、上流のリチウム鉱山、リチウム塩、および他のメーカーに長期的な利益から考慮するよう呼びかけます。人為的に価格を上げないでください。これは業界にとって良いことではありません」
NIOの2つの工場の計画に基づいて、William Liは述べた。
「車両生産能力が今年の第4四半期に根本的な改善の先駆けとなると信じています。JAC工場の生産ラインは、今年半ばに60JPH(1時間あたりのジョブ数、1時間あたりの作業負荷)に増加する予定です。合肥新橋第2工場の生産能力も60JPHを予定しており、現在、生産設備の設置は基本的に完了しており、デバッグ作業も順調に進んでおり、第3四半期に正式生産を開始する予定です」
サプライチェーンに関して、William Liは、パワーバッテリーは需要に対応できると述べましたが、主な課題はチップです。「NVIDIAおよびQualcommとの長期的な協力によるハイエンドチップの供給は良好です。通常は非常に安価であるチップが不足しています。すべてのNIOのチップが不足しています。車体には約1000個のチップが必要ですが、そのうちの10%は、時々供給不足の問題に直面します。その場合は代替品を使用します。上記の粗利益目標は、チップ供給の問題も考慮に入れています」
今年第1四半期の売上高が963〜9.99億元、第1四半期の自動車納入台数が25,000〜26,000台になると予想しています。
所感
私はいつもの通り、TIGRアプリでEarnings CallのLive Streamingを聞いていました。発言した痕跡が残るので恥ずかしいですね。
いつもの通り、NIOは公式発表でリップサービスをしません。本当にコンサバティブであって、et7の注文台数すら言わない堅さ。女性が恋人を選ぶなら、ここまで誠実で口が硬い男を選ぶべきですね。ちなみになぜ言わないかというと、先行注文の場合、一定数のキャンセルが出るからだと思います。過剰な期待を抱かせないのでしょう。
この記事で初めてNIOを知る方がいるかもしれませんが、NIOはそんな企業です。
株価ですが、米ドルベースだと$20近辺で推移しています。ここから、サプライチェーン問題が解決せずにまた下げる可能性がありますが、既にTwitterで宣言した通り、下げる領域<上げる領域となったことで、下げたらUltra Super Buyのスタンスで行こうと思います。
それにしても安い。大バーゲンです。$20以下なら迷わず拾います。
下記は過去記事です。
今のところ、投資スタンスは変えてません。上昇相場に移行するまでは、米国市場ではレンジで細かく利確しています。昨日もデイトレで約80万円の利益が取れました。一瞬の下げでBuy the Dip出来る場面があったからです。小さくても、利益を積み重ねて行くことは大事ですね。日付が変わると、眠くなって寝てしまいましたが…(笑)
でもこの手法、今月に入るまで全く出来なかったんですよね。下げがキツ過ぎて。デイトレ用のポジション取っても、すぐ損切りしてました。今の反転はこれまでに無かったほど大きなV字なので、もしかしたら来月あたりまた大きな波が来るかもしれませんね。ただ、大きな波のあとは下げが大きくなるので、それが無くなるまではレンジ相場でグダグダしそうです。
<豆知識>
ショートスクイーズ:株式市場にて株価が急騰する現象のことをいいます。 日本語では「踏み上げ」や「空売り解消による買い上げ」とも呼ばれます。1つの見方としては、「Days to Cover」の日数が多いほど(長いほど)、ショートポジションを解消することができないことからの損失を被る可能性が高くなります。逆にショートスクイズが起きる可能性が高くなります。
今は、決算や業績発表で株価が上下するというよりも、安全保障的視点で市場全体が左右される相場です。NIOも同様で、全体が下げたら下げます。ミーム的に上がることも今はないので、下げたところでポジションを取って長期保有するなら今かもしれまんね。ただ、William Liが言うように、原材料の高騰はEV業界にとっては良くないことです。
この2週間で中国株が全体的に上昇したことも書いておきます。また下げるでしょう。
アリババ+60%|JD.com+40%|PinDuoDuo+90%|
NIO+80%|Li Auto+90%|Bilibili+120%|
お金持ちになれましたねこれは。
個人的には、米国市場での長期ポジションは新たに持つつもりはありません。デイトレ用のポジションは持ちますが、長期ポジションを持つのは香港です。そして改めて書きたいと思いますが、NIOの企業としてのValueは高いです。つまり、買いやすい株価であることは間違いありません。
最後になりますが、下記も合わせてお読みください。