投資で勝つのは、半分たまたまです。半たまです。田中さんです。結果的に勝てたとしても、そのプロセスから学ぶことが無ければ、いつか足元をすくわれるのです。たまたまくらいに考えていたほうが、過信せずに済みます。
私がよくやってしまうエントリーについて、昨日の相場が分かりやすかったので振り返ってみます。
下記はStand.fmでの音声解説です。テスト的にやってみましたが…ポリープ手術した声がガッサガサ。
まずは実際のチャート上で、エントリーポイントを見てみます。左がXiaomiで、右がBaiduです。
この時、Xiaomiは7.99%上昇、Baiduは14.37%上昇しています。Baiduに関しては当ブログで何度もヒントを出し過ぎてましたので、買えた方もいたのではないかと思います。いや…読者数少ないからいないかな(笑)。私も書いたからには有言実行。結果から見ればどちらもプラスなのですが、右と左でエントリープロセスは大きく違います。
理想的なのは、左側のXiaomiです。この2日間のテック売りのおかげで買い場になったので(下落はチャンス)、市場が落ち着いた瞬間にエントリーしてます。その後、市場が回復し始めたのに合わせて、「Xiaomiが車を設計する」というGood Newsが飛び込んできました。
こういう時って、運も上手く乗るんですよね。タイミング×運=最強です。
一方、右側のBaiduは、先日の記事の通りTopで利確してます。「下げたら買おう」という意識が強かったので、少し下落した時に買いのエントリー。あれ、まだ下げるぞ…ということで、さらに下げたところで買いのエントリー。それを5回ほど繰り返しているのが分かると思います。
これは私の中ではヘタクソなエントリーです。またやってしまった…
Baiduの全てのポジションがプラスになっているとしても、それは結果論であって、ヘタクソです。エントリーが多くなればなるほど、証券会社に手数料をあげることになります。つまり、自分が取れる実リターンが減るということです。シビアに見なければなりません。
Xiaomiの一撃必殺のエントリーは、見ていて本当に美しい。美しいエントリーは、絶対的勝利に繋がります。その後の作戦も立てやすく、利確のタイミングも迷わないですし、何より精神的に素晴らしくヘルシー。だいたいの投資家は、含み損を抱えている間、精神的・金銭的ストレスに耐えきれなくて損切りするわけですからね。だからこそ、よりシビアに見るわけです。
最後に投資戦略的なことを。
個人的には、会社を調べ尽くして買うよりも、下げた時の戻しでエントリーしたほうが割と短期間で勝てると思っています。今回も、約2日間に渡って多くの株が下落しました。株価って不思議なことに、市場全体がネガティブな時は、企業価値に関係なく下落します。
ここが重要だと思っています。
企業価値に関係ない下落であれば、いずれ戻します。それが、戻す下落なのかどうかの見極めと、いつ反転するかの見極めを、やっていればいい。そこに、運が味方してくれるかどうかは、真摯かつ謙虚に向き合っているかどうかだけだと思っています。
勝ち驕った時のポジション取りが、己の心臓を突き刺すわけですから。資金管理とエントリー、この2つは常にシビアにしておいても過分ということはありません。
※私の戦略はプロ投資家の戦略ではなく、独自の視点で書いているものです。
※ちなみに「名人は天井売らず、底買わず」という投資格言の真逆です。
※このスタイルでは急激に資産を増やせるわけではないので、スタイルが異なる方はご注意ください。