NIOは今年（2022年）、年間6万台の生産を目論むGemini（コードネーム）の生産を開始するそうですが、まだ情報が伝わってきていません。
■2022年2月15日追記：
どうやらGeminiとはES7のことらしいです。4月中旬に、大型5人乗りのSUVがES8とES6の間に位置づけられ販売開始予定だということが明らかになりました。テクノロジー的にはET5/ET7の流れを汲んだ、中型～大型の5人乗りSUVです。BMW X5Lが競合ベンチマークとなる模様。
※以降の記事はGeminiではなく、NIOの廉価版EVとしてお読みくださいm(_ _)mNIO｜コードネームGeminiはES7ということが判明 - KAZUMA｜直感投資と戯言
BaaS対応？NOMI搭載？一体どのようなタイプの車体になるのか気になるところですね。スペックは情報が出てくるのを待つとして、Geminiの価格帯を予想してみました。
既存モデルは、ブルーのサークルです。Premium層にターゲットを絞ってきました。中国メーカーでこのエリアで戦っている企業が存在しないので（Xpeng G9は後述します）、NIOは世界のラグジュアリーブランドに勝負を挑んでいるわけです。
まだ発表されていないGeminiですが、恐らくイエローのサークルあたりを狙うのではないかと予想しています。これは私の予想なので、話半分以下でお願い致します。
Entryモデルの最上位～Mid-Rangeの中位くらい。ここにセダンを持ってきそうな感じです。ET5よりも廉価版となり、将来的にはET5やET7への買い替えも可能にするかもしれません。
また、この価格帯のSUVも面白いと思いました。トヨタのヴェンザの価格帯で狙えそうです。
トヨタ新型高級SUV「ヴェンザ」発売！ トヨタマーク強調で独自顔表現 約393万円から 中国に投入 | くるまのニュース
ただ、ヴェンザのように明確なメジャーブランドの車種とガチンコするのも得策ではない気もします。まだまだ大量生産モードではないNIOが、どのようなブランディングを行っていくのか非常に気になる車種になりそうです。年間6万台という目標数値も、初期のものとしては良いとして、市場を席巻するまでの台数ではありません。
下記は、各社のオーナーの世代別割合です。低価格EVを展開するXpengは若い世代が多いですね。NIOはTESLAやLi Autoとほぼ同じ割合です。
余談ですが、中華EV三銃士の1社であるXpengは、フラグシップSUV「G9」のプレセールを4月に開始する予定です。納品開始は早くても8月末で、10月には月間5,000台の納品を目指すそうです。そして2022年の年間納車台数を25万台（目標値）としているようです。どうやらXpengは、サプライチェーンの影響を受けにくい購買戦略を取っているような気がしています。
Geiminiにおいてやはり気になるのは、そのサプライチェーンですね。ここをガラッと変えてGeiminiを組み上げるのか、それとも既存のサプライチェーンの中で構築していくのか。下記は参考まで、既存モデルのサプライヤーをリスト化したものです。
※不完全ですがご了承ください。
車の素人である私には、ここから見えてくるものが全く無いのですが（汗）、それに気づいたのは資料を作成して完成間近になった頃でした。やはり目的は最初にしっかり構築したほうが良いですね。
NIOはそんなヘマはしないと思いますので、Geiminiがどの層を狙っていくのか近々明確になると思われます。現時点でXpengの株価がNIOよりも強気なのは、G9の販売予測も折り込んでいますね。NIOの公式発表は常にコンサバティブなので、Geiminiに関しても強気な発表は聞こえてきませんが、詳細が明かされるのを楽しみに待ちたいと思います。
※Geminiが廉価版だというストーリーで書いてますが、まだ正確な情報がないので廉価版をGeiminiと呼ぶのかどうかも不明です。
