中国・海南島の政策が凄いです。以前から書いてきましたが、海南島を中国のオフショアにすることで、経済・金融のハブにすることが出来ます。
個人的には海南島にオフショア機能を持たせるのも思い切った策だと思っているのですが
トンキン湾、フィリピン~ベトナム~中国(海南島)~香港~インドネシアを近距離で結ぶ、一大経済圏に発展する可能性を秘めています。海南島を足がかりに、この経済圏を牽引しようとしているのが…中国です。
香港という「外野があれこれ言う土地」とは異なり、海南島はやりやすいと考えています。南シナ海の問題はあると思いますが、外貨規制を撤廃し、証券取引所も作ってしまえば、海南島はアジア最大のハブになり得えます。おそらく、中国政府もそういう方向に舵を切ったのでしょう。
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「99%の輸入商品の輸入税は0円とする」→輸入品関連の支出が一気に安くなる。
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所得税を大幅軽減。2025年までは、指定分野の企業は15%の優遇税制を適用しているが、2025年以降は、海南島にあるすべての企業が減税優遇措置の適用対象になる。海南島滞在日数が183日以上の滞在者に対して、3%、10%、15%という三つのランクで所得税と経営所得が課税されていく。
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インターネットなどの規制も段階を設けて開放する。
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現金、預金、不動産のいずれも「オフショア資産」と見なして、国際市場での移動、取引などが認められる。国際化へ向かう。
主な政策は上記ですが、所得税3~15%って凄い。日本人の富裕層も海南島に移住したほうが良さそうですね。法人登記も海南島で良いです。そう思ってしまうほど、素晴らしい政策。日本も九州をオフショアにして経済圏を作ってしまえば良いのに。未だに米国の軍事政策に貢いでいる日本政府には出来ないでしょうけど。
下記もご参考まで。
(引用元:【海南自由貿易港政策】リゾート島から国際貿易拠点へ 中国海南省の訪日団が日本企業に進出アピール | 株式会社共同通信社)
日本の政策が止まっているように思えてしまうのは、矢継ぎ早に特区を作ったりイノベーションを加速させたりしている中国の動きが際立っているからでしょうね。日本に都合が悪い「中国の良いところ」はあえて報道されていませんので、日本人の中国観はおそらく20~30年前のものではないでしょうか。
私も2019年以降行ってないので、もう浦島太郎です。早く現地でアップデートしたいです。
海南島も案内してもらおう。